衝動がえがいたry
「てめぇ、勝手に入ってくんなよ!」
「おいおい、散々やることやっといて今更恥ずかしがることねぇだろ?」
「そういう問題じゃ…っ」
風呂場の扉を開いた瞬間、これだ。
今の今まで抱き合っていた関係が嘘のような態度。
初めこそは何様かと苛立ったものだが、慣れてしまえば毎度お決まりの照れ隠しだ。
「あーぁ、勿体ねぇの」
「るせぇ、見るな」
カルディアの内股から太腿を伝って流れていくのは、先程の行為の証明。
流しっぱなしのシャワーを背中に浴びながら壁に片手をつき、後孔に残る液体を掻き出す。
最中より何倍も恥ずかしいであろうその姿を見られ、慌てて引き抜いた指先にも、同じ、白濁。
絡み付くそれは いくら愛しても、最奥に放てども、行き着く先の無い死に向かうだけの存在。
それでも体内に留めていて欲しいと望む自分が女々しくて、乾いた笑いが漏れた。
「……なに笑ってんだよ」
「いいや、何でもねぇ」
このままでは早く出て行けと水か熱湯を頭から掛けられるのがオチだ。
折角目の前に扇情的な光景が広がっているのに、それは困る。
「随分とやらしい格好してんなァと思ってよ」
「な…っ!」
漸く振り返った顔は、真っ赤。
取りあえず唇を奪って舌を押し込めば、噛まれるかと懸念したものの、すんなりと受け入れられた。
そのまま抱き寄せて後孔に指を押し込む。
余韻が残っているのか、するりと侵入したそれにカルディアの肩が跳ねた。
「たまには俺が出してやろうか」
「っは…、冗談じゃない」
挑発するような目線で俺を睨み上げる。
残念、今のお前じゃそれはただの上目遣いだ。