danger
「お前、明日一日ボディタッチ禁止な」
「…カルディアから触るのは?」
「アリ」
些細なことで喧嘩して、何だかんだで仲直りしたはいいけれど、言い渡されたのが、それ。
でもって当然キスも禁止。
一日くらい我慢できると踏んだ俺が馬鹿だった。
「カルディア、わざとやってるでしょ」
「トーゼン」
「このドS」
本当はマゾなくせに!
って、論点はそこじゃなくて、今のこの状況をどうにかしないとマズい。
ベッドに座る俺の脚の間で、一生懸命に誘惑を繰り返す舌先。
カルディアから触るのはアリだって時点で、多少の誘惑は覚悟してた。
のに、たかがアイスキャンディ 一本に俺の理性は負けそうです。
「ん…っ」
「そういうこと、たまには俺にもしてくれたって良くないかなぁ」
「考えとく」
直視しないよう視線を逸らせば、わざとらしく音を立てられる。
そこで振り向いちゃう俺も俺だけど、さ。
「カルディア、」
「ん、ぅ…?」
「美味しい?」
「……おいひい」
普段ならミルクアイスなんて食べないくせに。この小悪魔!
(神様、俺はこの拷問にあと何時間堪えればいいですか。)
(D;danger=危険)