lack!
「ね、もう一回だけ…だめ?」
「ダメだ!」
「えー…まだ足りないよ」
お願い、と上目遣いでねだられたのは、本日何回目か分からない行為の継続。
確かにお互い忙しくて会えなかったのも事実だ。
俺だって待ち焦がれていたし、実際、久しぶりの熱は気持ち良かった。
…が、それにも限度ってモンがある。
「ちょっとは加減しろよ馬鹿レグ! も、足腰立たねぇっての」
「う…ごめん…」
誇張表現とかじゃなく、とっくに脚は言うことを聞かない。
「分かったらさっさと抜け」
「ヤだ、もうちょっとだけこのままがいい」
ぎゅ、と背中に回された腕に力が加わった。
絶頂の後、抜かずにそのまま横たわって何分が経っただろうか。
広がったままのソコに違和感を感じて仕方無い。
「わがまま言うな。気になって寝れないだろ」
「もう寝ちゃうの?」
「寝る」
「ちぇ、分かった…」
ずるりと栓が抜けた孔からはどくどくと行為の名残が流れて、その感覚に身震いする。
「…っ、は…あ…」
「……カルディア、やっぱりもう一回していい?」
「はァ? ふざけん、な…あッ!?」
「無理、我慢できない。だって今の顔すっごくヤらしいんだもん」
零れた白濁を潤滑剤代わりに難無く押し込まれた熱棒は、ちっとも勢い衰えちゃいない。
時計は既に三時を回っている。
あぁ、これは朝まで寝れないな。なんて、頭の片隅で思った。
(L;lack!=足りない)