もしも立海テニス部員がテニス以外の趣味や特技を生かしたら。


○歌手赤也
家族でカラオケに行った時に録音した曲を姉が内緒でコンテストに送ると、最終選考まで残ったので決勝に出てくださいねーという電話がかかってきた。「新手のオレオレ詐欺かよ…」と思ったが面白そうなので話を聞いてみるとどうやらガチらしいので動揺し、半信半疑のまま電話を切って姉に確認するとやっぱりマジだった。
決勝当日、緊張のあまり自信をなくしかけるが柳先輩から励ましのメールをもらい俄然やる気になる。その後幸村や丸井からメールをもらい(幸村「がんばれよwお前なら出来るww」丸井「お前まあまあ歌うまいしわりといけんじゃね?まあ俺のがうまいけど」)色々な意味で燃え上がった赤也は沸き上がるフラストレーションを半ばやけくそで熱くシャウトし優勝した。


○庭幸村
家族で旅行したイギリスで庭の美しさに目覚め、ガーデニングが楽しすぎてニートのような生活を始める。ただし至って健康的。ただ育てるだけなのもなんだかなあと思い、庭の様子を写真付きで細かく紹介するブログを始めるとみるみるうちに知名度が上がりネット上でちょっとした有名人になった。そこに目を付けた園芸雑誌の取材を受けた時「このビジュアルなら全然いけるよ!」と半ば強引に顔を撮られ雑誌で素顔を晒すと飛躍的にファンが増えテレビ出演の依頼が殺到し、しばらくはバラエティに出て即興で花束を作ったりセントポーリアの育て方について熱く語ったりした。庭の写真集は売れに売れたが、購入者の目的はもっぱら予約特典でついてくる幸村自身の等身大ポスターである。


○菓子丸井
俺がやりたいのはおやつを売ることでも作ることでもなく食べることだ!という自身のポリシーを貫き、日々食べることにだけ情熱を注いでいたが、ある日突然「俺ってなんなのマジで…」と我に返る。そして周りが止めるのも聞かずおやつ断ちを敢行し15キロの減量に成功。ただしダイエット中は極度のイライラに悩まされ、毎朝必ず牛乳を飲ませ続けたジャッカルの健気な姿は今や伝説となっている。努力の甲斐あってダイエット成功後は勉強とバイトにいそしみ念願の彼女もついにゲット。重かった体も今は外で動かすことが楽しくて仕方ありません。牛乳と、それを飲ませ続けてくれたジャッカルには本当に感謝しています。北海道イキイキ牛乳は1ダース2980円のところを今だけ1980円で送料無料。さらに、2セット以上お買い上げのお客様には便利なクリップをプレゼント。お問い合わせは…


○ジェントルマン柳生
街で見かけた青い瞳のレディが一人で大きな荷物を抱えて困っていたので快く手を差し伸べると、えらく気に入られて観光案内をすることに。一通り見て回った後、浅草でいい感じのムードになったがレディを追うSPが現れ、柳生はレディの手をとって逃げる逃げる。「もういいわヒロシ…私、とっても楽しかった」柳生のためを思ってSPの元に行こうとするレディ。しかし柳生はそこで彼女をさっと抱きしめ鳥肌の立つような台詞で彼女の心をがっちりホールド。SPに取り囲まれ絶体絶命のピンチに、一部始終を見ていたレディのパパが現れ「日本にもなかなかのジェントルマンがいるじゃないか…」的なことを言い柳生をレディの専属SPに任命した。


○ブラジルジャッカル
たまたまテレビで見たブラジル特集に衝撃を受ける。目からウロコが落ちたジャッカルは、自分のルーツはやはりブラジルにあると思いコツコツ貯めた貯金で単身ブラジルに渡る。「その時は自分が何者なのか、一体どこから来てどこへ行くのか分からなかった。ブラジルでその答えが出るはずだと、無意識に期待していたのかもしれない」と本人は語る。ある日現地の美女に一目惚れしてしまい、カーニバル初日に思い切って告白。しかしあっさり断られ、一夏の恋が終わった。その後ショックを振り切るように働きすぎて体を壊してしまうが、そんな時思い出すのは日本でのことばかり。心身ともに参ってしまったが、病院で優しく介抱され徐々に元気を取り戻す。そして俺は日本のこともやっぱり放っておけないと気付き、必ずブラジルに戻ると誓って一旦日本に帰った。


○マジック仁王
オシャレなダーツバーでふらふらと働きだす。あまり真面目な勤務態度ではないが女性客に死ぬほど人気が出てしまい、リピーターを多く生み出したため店長も邪険に扱えない。そんな仁王をよく思わない先輩に、靴を隠されたり靴に画鋲を入れられたり靴を左右逆に揃えられたり、といういじめを受けたがめんどくさいので店長の靴を借りていた。あとで断ろうと思っていたがうっかり忘れてしまい、自分の靴がいじめられているのだと勘違いした店長はその先輩を降格し仁王をチーフにした。その頃からお客さんに趣味の手品をみせるようになる。そのうち手品の練習時間がだんだんと長くなり、クオリティも格段に上がったころ腕の立つ助手を探していたそこそこ有名なマジシャンにスカウトされた。今はラスベガスに渡って修行中。


○刀真田
日本刀を振り回す仕事がしたいと考えるようになるが銃刀法違反で捕まるのだけはやめろとまわりに説得され、ならば人里離れた場所に住もうと決めた。山奥で仙人と呼ばれている謎の老人の下に弟子入りし修行を始める。持ち前の気合いと健康な肉体を駆使して数々の修行に意欲的に励み、仙人にも大いに期待され大いにしごかれた。
修行を始めてからちょうど一年ほど経ったころようやく真田を見つけた幸村と柳との三日間に渡る話し合いの末、俗世間へ戻ることを承諾。「仙人との別れ際、聞いたことのない流派の免許皆伝を言い渡されていた」と柳は語る。その後幸村が真田の様子を某動画にアップすると現代のラストサムライとして少し有名になった。一部の(物好きの)女性の間では人気が出ている。


○パーセンテージ柳
自分の将来の職業について考えた時、特に何も思いつかなかったが「今日の降水確率は○%です」というのを言ってみたいという理由だけで気象予報士になることを決意。乾に笑われたのでどついた。有名大学を首席で卒業した後は歌って踊ってテニスができるお天気お兄さんとして多くのファンを獲得。ニュース番組の後半、夕方6時頃のお天気コーナーでは毎回実況スレが乱立した。人気が出まくった柳に番組側も期待をかけてお天気コーナーを少しずつ拡大、自作の俳句コーナー等も新たに設置。ホームページやツイッターでのファンへの対応がとても誠実だと評判になり、今もお天気お兄さん柳の人気はうなぎ登りのままとどまるところを知らない。ちなみに「歌って踊って」というのは言葉の綾。特に踊れる訳ではない。






















ジャッカルのブラジルは別に趣味でも特技でもないことをお詫びいたします
20130202・単位修正







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