*現パロ
*銀時の考え方がよろしくない
頬にはヒリヒリとした痛み。目の前には涙で瞳を濡らしている彼女。頭は冷静で2度目は無いってうい言ってたな、って思い返す。
「何か言ってよ!」
修羅場。浮気現場だ。俺の。さっきまで浮気相手のいたベッドの上からういに頬を叩かれて、立ち上がれないでいる。相手の女は、ういに気づくなり、すぐに家を出て行った。そいつはそいつで彼女いたなんて聞いてないってヒステリーになってた。
どうして、俺はこうもうい1人だけを愛せないのだろう。優しくて、可愛くて、誰からも愛される彼女。文句の付けようもなく、申し分ないのに。どうしても、そんな平凡な幸せに飽きて、刺激が欲しいなんて思ってしまうんだ。
「ごめん」
「……もう別れる」
「ああ」
引き止めもしない俺に怒ったのか目を見開き、一瞬俺を睨んだういは、音を立てて扉を閉めて、玄関から出て行く音が聞こえた。その音に全て終わったとベッドに横になる。
−−−−−−−−引き止めもしない、この浮気癖を治す気も無いくせに、涙が零れた。泣いてももうういは帰ってきてくれるはずもないのに。起き上がって、携帯を手にする。表示した画面は、さっきの浮気相手でも彼女のでもないけれど。