*高杉彼女はデフォルト名

「いらっしゃい」
「まぁ、くつろいでいけよ」

今日は高杉と上杉を家に招いて夕飯でも食べようという事で、先程高杉達が家に到着をした。高杉と俺は適当にソファに座り、買ってきたつまみと酒を並べる。ういと上杉はキッチンで夕飯の準備を始めた。リビングでワイワイしていると寄ってくるものが1匹。

「猫飼ってるんだ! 名前は何ですか?」
「リンだよ」
「オスですか? メスですか?」
「オスだよ。リンー。キッチンは来ちゃダメだからねー」

キッチンは立ち入り禁止にしているので、リンは女子2人に近寄り難そうにしながら、高杉と俺の間に入ってきた。

「猫飼ってたんだな」
「まぁな。殆どういが飼ってるようなもんだけど」

高杉がリンの背中を撫でている光景に本当にういの前では大人しいんだよなとリンの二面性に少し怖くなってしまった。酒を飲みながら高杉と話をしていると何やらキッチンで醤油を切らしてしまったと声が聞こえた。俺が買いに行こうかと声をかけると上杉と一緒に行ってくるから大丈夫との事。仲の良いことで。ういが財布を取り、リビングから出ていくとその後をリンが着いて行った。玄関の開く音に続くと、リン専用の小さな出入口からリビングに帰ってきたリンは、高杉が呼んでも来るはずもなく、キャットタワーの1番上まで俺達など気にもしていないように登っていった。

「俺、嫌われた?」
「いや」

本当はういにしか懐いていなくて、ういの前でだと良い顔をする事を高杉に説明すると苦笑いをしていた。



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