生徒会室で忙しなく生徒会の仕事をする景吾を目の前に私はソファでゴロゴロとくつろぎ中。

「それにしてもヒマだ」
「ヒマなら手伝え」
「えー私生徒会の人間じゃないC」
「ジローのマネしてないで手伝え」

これをまとめろとホッチキスとプリントを机の上に置かれる。顔を上げて見てみると量自体はそんなにないようなので、体を起こして机と向き合う。席に戻る景吾から悪いなと声が聞こえてきた。

「ほかの役員さんとかに手伝ってもらえばいいのに」
「頼めるかよ。俺の仕事範囲だからな」

私には手伝えと偉そうに言うのに。そう思いながら手を動かす。数分でプリントはまとめ終えた。どこに置いておけばいい? と聞くとそこにおいといてくれと言われた。さっきよりは忙しなくはないけど、景吾の仕事はもう少しかかりそうだ。今日は部活を途中で抜けて、生徒会室に来ていたからどうしても今日中に終わらせたいのだろう。する事がなく携帯をいじっていたら瞼が重くなってきた。すると景吾が欠伸をする音が聞こえて振り返る。なにかとても珍しいものを見た気がする。

「今、笑ったか?」
「笑ってないよ。疲れてるの? 珍しいね」
「昨日は本を読んでて寝るのが少し遅かったからな」
「そうなんだ。まぁ、あんまり無理しないようにね」

おうと短く返事をして机の上を片付け始めた。どうやら今日中には片付いたようだ。私も机の上に出しっぱなしになっている物を鞄へと片付ける。

「ういといる時は気抜いてんだな、俺」
「今何か言った?」
「お前といると安心するって言ったんだ」

私がまとめたプリントをペラペラと確認し始める景吾の顔が少し赤いような気がしたのは、気のせいかな。



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