小説 | ナノ


 04



「あ、おはようヨハン」
「ああ。さっそくマフラーしてくれてるんだな」
「もちろん!でさ、はい」
「手袋?」
「ヨハン、いつも手袋してないだろ?だからお返し。じゃあまた教室でなー」
「……」
(…、ちょっと嬉しいかも)



「やっぱ俺、十代が好きかも」
「今更かよ気持ち悪いヨハンくん」
「うるさいビッチ」
「早く言ってこいよ。俺に似て美人だからすぐに誰かに取られるぜ?」
「自分で美人っていうか」
「ほらほら」
「…そうだな」


「十代」
「ん?あれヨハン、まだ帰って無かったのか」
「まあな。言いたいことがあって」
「俺に?」
「おまえに」
「へぇー」
「もう少し興味持てよ…」
「ごめんごめん。んでなんだ?」
「俺さ、十代が好きだぜ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「………え?」
「好きだぜ」
「おおお、俺の…こ、こっ…こと!?」
「ああ」
「ちょ、直球すすすす過ぎて…っ、え、うえ!?大丈夫かヨハン!まさか新型の感染病にでも…」
「俺の勇気ある告白を無駄にする気か…もう十代が俺のこといやなら良いが」
「そんなわけない!!」
「じゃあ…付き合ってくれるか?」
「よ………喜んで…」



「へー、今回はヘタレなかったのか」
「なんで悔しそうなんだよ」
「べっつにー」
「でも二十代には感謝してるぜ」
「…うわまじで素直なヨハンきもちわる」
「殴るぞ」



「おはよう十代」
「!」
「なんで避けるんだ…」
「い、いや…昨日の…夢だったんじゃないかとか…」
「昨日?告白のことか?」
「やっぱり夢じゃないのか!」
「当たり前だろ…」
「へへっ…俺もヨハンが大好きだぜ!」
「…はいはい」



「ヨハーン!俺の愛妻弁当食べてくれるよな!」
「これあるし!つか何だその黒い物体は!!」
「十代特別たまごやき!味は お た の し み!」
「いらねええええええ!!」
「あ、待てよ!俺の愛が食えないっていうのかよーっ」

「元に戻ったっスね」
「うざいやつらだな相変わらず」
「二十代のアニキはヨハンくんが自分に振り向いてくれなくて悲しいとか?」
「翔……ちょっと歯食いしばれよ」
「うわああああああああ」

「ヨハンだーいっすき!」
「くそっ…俺も好きだっつの!!」
「きゃーデレたーっ」
「気持ち悪いなおい!!」


遊城十代による恋愛事情
(何はともあれ無事に)
(結ばれました!)



長々とすいませんでした…っ




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