恋せよ魔法





遊戯「やっと村に着いた…」
十代「もうオレらボロボロ…」
遊星「この村もボロボロみたいです」
十代「うわ!本当だ!畑がボロボロ…」
海馬「ん、誰かいるぞ」
ヨハン「お。旅人さんか?」
遊戯「あ、はい…」
ヨハン「こんなところまでご苦労だったな!疲れてないか?うちで少し休んだら良い」
遊戯「ありがとうございます」


海馬「で、この村の荒れようは?」
ヨハン「近々、キラーパ…じゃなくて豹が村に襲い来てて。誰もがキラー…豹を捕らえようとしてんだが、すばしっこくて…キラーパン豹が、一匹だったのが二匹とかになってきて…」
遊戯「清々しく名前言ってくれたほうが嬉しい」
海馬「そのキラーパンサ…はっ、言っちゃった、言っちゃった、恥ずかしい!」
遊戯「本当気持ち悪い」
ヨハン「村はもうボロボロだ。畑を耕してもあいつらに食われちまうし」
十代「なら!オレらが退治してやるよ!」
ヨハン「いや、でも」
十代「大丈夫だって!な、遊戯さん!」
遊戯「そうだね…宿まで取ってくれたし…僕たちで出来ることはやろう」
遊星「はい」
ヨハン「本当か!?ありがとうな!!」
十代「……へへっ」
遊戯「お?」
遊星「お」
海馬「恋でもしたか」
遊戯「みたい、だね」
ヨハン「名前言って無かったな!オレはヨハン。お前は?」
十代「オレは遊城十代!」
ヨハン「十代か!良い名前だな」
十代「ヨハンこそ」
遊戯「どうする?なんか良い雰囲気だけど」
遊星「ここは二人だけにして寝ましょう」
海馬「何を言っている!ああいう二人の仲を裂くのが良いんじゃないか…」
遊戯「おいコラ魔王。今すぐ死んでエンディング迎える?そうする?」
海馬「すいません」
遊戯「じゃあ僕たちは寝よう」

こっけこっこー

ヨハン「わあ、ありがとう十代!」
遊戯「ん…」
ヨハン「これで村は安泰だぜ」
遊戯「ん?あれ、もう朝?」
遊星「あ、遊戯さん。どうやら豹退治は終わったそうです」
遊戯「ええ!?寝てる間に!?」
遊星「どうやら十代さんが退治したそうで」
遊戯「ひとりで!?」
遊星「とりあえず外に」
海馬「ぐがー」

十代「あ、遊戯さん!遊星!」
遊戯「ひ、ひとりで倒したの?」
十代「楽勝だったぜ!これと言って強くなかったです」
遊戯「まじで…」
ヨハン「本当にありがとう十代!これで村は安心して畑耕せるぜ!」
十代「はは。良かった良かった」
遊戯「じゃあもう行こうか」
遊星「ですね」
十代「え…」
遊戯「あ…」
ヨハン「そっか…十代は旅してるんだったな…」
十代「あ…うん」
ヨハン「魔王を倒すんだっけ?頑張れよ。たまにはオレの村に…」
十代「遊戯さん!」
遊戯「え?」
十代「オレ、この村に残ります!」
遊戯「ええええええ!?」
十代「だって、ヨハンと離れたくねーし…もうぶっちゃけ、魔王とかどうでも良いし…」
遊戯「ぶっちゃけ過ぎるよ!!いや、十代くんが抜けるとパーティー的に困る!」
十代「でも!ヨハンと一緒にいたい」
ヨハン「十代…」
海馬「ならその男も来れば良いだろう」
遊戯「いつの間に」
ヨハン「だけど、村を離れるわけには…」
十代「……」
ヨハン「……分かった、オレも仲間にしてくれ!」
遊戯「僕は全然良いけど…」
ヨハン「ありがとう!これでずっと一緒だな!」
十代「ああ!!」
遊戯「まあ、恋もいいよね」
海馬「仲を裂く楽しみも出来たしな」
遊戯「君が村に残れば」


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