十代「……」
ヨハン「……」
ジャック「……」
遊星「……」
海馬「……」
遊戯「君たちが何で正座されてるか、分かるよね？」
十代「はい…」
遊星「足が冷たい…」
ジャック「雪の上で正座だからな」
ヨハン「赤くなるなー」
遊戯「そこ！必要なこと以外は私語禁止！！」
海馬「つまらん」
遊戯「黙れって」
海馬「すいません」
遊馬「あ、あの遊戯さん…落ち着いて」
遊戯「君は黙ってて！」
遊馬「はい」
遊戯「じゃあ正座されてる理由を、十代くん」
十代「イライラすると身体によく」
遊戯「………………」
十代「……俺たちが遊んでるからです…」
遊戯「うん。そうだよね。君たち馬鹿のおかげでまだ話が進まないよね。オーブ集めるって言ったよね？前の一ページ何してたかな、遊星くん」
遊星「俺はコントがしてみたかった！」
遊戯「そうだね、遊んでたね」
遊馬「スルーした…」
遊戯「君たちは自覚がないよね。魔王倒すっていう、魔王そこに居るけど」
海馬「なんのことDA！！」
遊戯「……」
海馬「もう喋りません」
遊戯「はあ…これに懲りたら、もう少し真面目にオーブ探そうね」
ヨハン「わかりました」
ジャック「わかった」
遊戯「とりあえずオーブ探しに行こうか」
十代「よっしゃあ！雪合戦しようぜ！」
ヨハン「遊星！今度こそ負けないからな！！」
遊星「俺の必殺技…みせてやる」
遊戯「……」
遊馬「あ、」






遊戯「何度言ったら分かるかな？君たちガキじゃないよね」
十代「遊戯さん…あの、寒……」
ヨハン「上半身裸は…寒い…」
遊戯「一時間それだからね」
ジャック「風邪引くぞ！？」
遊戯「君たち馬鹿だから引かないでしょ」
遊星「俺は天才だ」
遊戯「そういう問題じゃない」
十代「寒いいい」
遊戯「はあ…」
遊馬「遊戯さん遊戯さん！！」
遊戯「なに？」
遊馬「今、村で何か大変な事が行われているみたいなんです」
遊戯「大変なこと？」
遊馬「はい。なんでもオーブはこの村の安泰の為に一ヶ月に一度行われる『祝福祭』の時に用いられているみたいなんですよ。そこでオーブの前で踊りを披露し、訪れる『神』に村娘を捧げる…とか」
遊戯「さっきから姿見えないと思ったら、単独でそんなことを…ありがとう遊馬くん！！」
遊馬「あっ、いえっ」
遊戯「そうか…オーブは水晶の代わりをしているのか…」
遊馬「はい。そう簡単には譲って貰えそうにないですね…」
遊戯「村娘を捧げる、ていうのも気になるよね」
遊馬「ええ、『神』に村娘を捧げても、これと言って必ず村が安泰になるわけでも無いようです。魔物が襲って来たりするのは日常茶飯事だと」
遊戯「もしかしたら、その『神』というのは何か違うのだったり…」
遊馬「可能性は大です」
ジャック「おい、俺たちは放置か！！」
遊星「うっ…お腹の子供が…」
十代「大丈夫か！？おい、誰か医者はいませんかー！！」
遊戯「もう君たちは静かにして！！」