ここ、空いてますよ





城にやってきました。

遊戯「うわー、金色」
十代「目がいてーよ…」
メイド「お帰りなさいませ!アトラス様!」
ジャック「ふむ」
ヨハン「さすが王子。歩き方が凛々しいぜ」
十代「どーやってんだ?こう、胸をはって」
海馬「海馬のここ、空いてますよ」
遊戯「そこ!ふざけない!」
海馬「ちえっ」
ジャック「王室はこの上だ」
遊戯「緊張するー。海馬くん、くれぐれも、く れ ぐ れ も!静かにしててね。喋らないでね」
海馬「何故オレだけ」
十代「すーはー、すーはー」
ジャック「父上。入る」
ヨハン「うわ、すげー」
王様「よくぞ帰って来た。して、お前の婚約者は見つけたのか?」
ジャック「はい」
王様「ほうほう?どんな娘じゃ?」
ジャック「彼だ」
王様「んん?ワシも年かのう…お前の隣にいるのは、男では?」
ジャック「そうだ」
王様「……ぶあぁっかもん!!男を后に迎えられるわけが無かろう!!」
遊星(やっぱりな…)
王様「男に子が産めんだろうが!!」
ジャック「こいつならできる!」
遊星「できない!!」
十代「うわー、修羅場」
ヨハン「オレらのときも、こうなんのかー」
十代「オレ、ヨハンの子なら産める自信あんぜ!」
遊戯「非科学的無理だよ…」
王様「おまえも!息子の金狙いか!?」
遊星「…まあ」
遊戯「そこ否定して!!」
ジャック「それから、オレはこいつらと旅にでる。当分は戻らん」
王様「許すわけにはいかん!!そこの蟹も!!」
遊星「いらっ」
ジャック「いくぞ」
遊星「お、おい…いいのか」
ジャック「話のわからん父親だ、言い合っても時間の無駄というわけだ」
遊戯「あ、待って!」
十代「後ろからすげー怒鳴ってるけど」
ジャック「構わん」
ヨハン「目がー目がいてー」
海馬「んん、んんんんん?」
遊戯「何言ってるの」
海馬「もう喋って良いもんかと」
遊戯「忠実に守ってたんだ」
ジャック「旅を続けるぞ。ここから山を越えると、小さな村がある」
十代「山歩くのかー」
ヨハン「辛くなったらおぶってやる」
十代「もう辛い」
ヨハン「山だったらな」
十代「ちえ」
遊戯「んー、とは言っても、もう夕方だし、城下町で武器とか揃えて、明日に出発しようよ」
十代「そうっすねー」
ジャック「あまり居たくはないんだがな」
遊星「そうしましょう。そしてコイツが捕まれば良いですよ」
ジャック「おい」
ヨハン「もうこの武器、刃こぼれして来てるもんなー」
十代「この杖も。いい加減にボロボロだし…」
海馬「防具もほしー、盾がほしー」
遊戯「皮の盾で良いじゃん」
海馬「ええ…」
ヨハン「とは言っても、ここからは強い敵ばかりだろうし、準備は必要だよな」
十代「魔法使いって、始めはメンバーとしているんだけど、仲間が増えてくに連れて馬車送りになる運命なんだよな…」
ヨハン「そ、そんなことない!!」
十代「それでボスとかになったら、とりあえずメンバーに入れて、マダーテ使わせてあとは用済みでさ。レベルなんてあげてねーから即死。生き返らさずに「まあ良く頑張ったんじゃね」的なノリで終わる運命なんだよ…」
遊戯「何があったの?」
ジャック「まあ、オレが来たからには魔法使いなど用済みだな」
ヨハン「なんだと!?魔法使いだって、グリンガムとか装備したら無敵だし!!メララゾーマとか使ったら最強だし!!」
ジャック「戦士にでも転職しろ」
ヨハン「ダーマ何処だよダーマ!」
遊戯「喧嘩は駄目ー!これ以上騒いだら、馬車送りね」
ヨハン「絶対お前なんか必要ないからな!魔法使いだって魔法使いなりの役目があるんだから!」
十代「ヨハン…」
遊戯「あれ?てか遊星くんは?」
十代「遊星なら、何人かの子供と広場に行きましたけど」
遊戯「いつの間に?」
海馬「さて。どうするか。おい金持ち、ここの武器と防具、買い占められないのか」
ジャック「ふん。買い占められるに決まってるだろう」
海馬「よし!なら買え!」
ジャック「まさか。貴様らなんぞに買ってやる義務はない。まあ、蟹が頼むならいいが」
遊戯「遊星くん!戻ってきて!」
ヨハン「カムバック!!」
十代「いい加減に嫁の名前ぐらい覚えろよ…」


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -