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授業中に屋上で 02




「りーんくん、燐くーん。」


ちょっぴり彼の体をゆすってみる。

けれどだめだった。

しかも、燐君やっぱ男の子・・・(当たり前。)

腕とか筋肉しっかりしてるし、すっごくがっしりしてて。

脂肪なんて彼にはないのかしらと考える。

私は二の腕とか、足とか太いのに・・・(ちなみに体重は50キロに近い。)


そう思うと少し燐君が憎たらしかった。

だって今能天気に大口開けて気持ちよさそうに寝てるんだもの。


ちょっと、鼻をつまんでやった。


「んあ・・・」


燐君から声が漏れる。


「おきてー。おきて燐君。」


すかさずゆすってみるが効果なかったのか。

燐君はむにゃむにゃとまた眠りに落ちた。

あらら失敗。

なんて思っていたら。


キーンコーンカーンコーン。


「あ、チャイム。」


チャイムが鳴ってしまった。

まあいいか。燐君の寝顔見れてるし。

燐君はチャイムの音にも気づかず寝てる。


「はぁ・・・燐君起きないよ・・・」


そういったとき。


「ん・・・」


と声を漏らして燐君が体を動かした。


「あ、燐君燐君!おきておきてー。」


そういって彼の体をゆすると燐君は。


「あ・・・?なまえかぁ・・・」


目を半分開けて眠そうに幸せそうに私をみつめて私の手をつかんでぐいっと引き寄せると。


「わっ・・・」


ちゅ、なんて。


「っ・・・!!!」


それからゆるゆると私の手を握るとまた眠りの世界へと旅立っていった。






寝てると装いキスをした


(・・・Zzzz(最初から起きてたの気づかれちまったか!?))


(・・・ファースト、キスだったんだけどな・・)


(・・・Zzzz(ドキッ))


(・・・・・・)


(・・・Zzzz(ま、まさか泣・・))


(・・・でも・・・やじゃなかったかも・・・)


(・・・!!!)


(あれ!?燐君起き・・・まさか今の聞いてた!?)








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