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告白スポットで




「まだかな・・・・」


学校で有名な告白スポットの屋上へ続く階段。

私はかれこれそこに一時間ほど体育座りして待っている。

待っている、という人物は実は私の思い人、志摩金造君である。

となりのクラスで祓魔塾が一緒な私と金造君は委員会をきっかけにしゃべり始めるようになった。

金造君に勉強を教えたり話をしたりしていくうちに好きになっていって、決心して今日の朝靴箱に私は放課後屋上へ続く階段に来てくださいと手紙を送ったのだ。

最初の十分は告白きちんとできるかなとドキドキしながら考えた。

その次の二十分は金造君が待ち遠しくて早くあの金髪を揺らしながらこないかと考えた。

そして三十分目で不安がよぎり、

一時間たった今、私はあきらめかけている。


私は金造君に気持ちを伝えることすら拒否されたのか。


そう思ってしまい私はひざに顔をうずめて落ち込んだままいつの間にか眠ってしまった。





「・・・い、おい、ナマエ。」


ゆらゆらとゆすられるのと私を呼ぶ声が聞こえて私は「ふぇ・・・?」なんていうへんな声をだしながら目を覚ました。


「きん・・ぞー・・・くん?」


「悪い、ずいぶんと遅れてしもた。」


つけていた腕時計をみれば私が待ち始めた時間から二時間たっていた。

私はそれでも来てくれたことがうれしくて私は泣いた。


「もう、きてくれないかと・・・思った、よ・・・!!」


「待たしてしもて悪い。」


繭を下げて申し訳なさそうにいう金造君に


「私、金造君が、好き、なのっ・・・知って、ほしくて・・・」


私はおこがましくも彼のシャツをつかみながら伝えた。


「俺も、俺も好きや。一目ぼれやった。」


そういって、抱きしめてくれた金造君に私はさらにおお泣きした。




「―――いい加減、泣き止んでくれへんか。」


晴れて付き合うことになったのはいいけれど、一度涙腺が決壊したからかなかなか泣き止むことができない私。


「だって、涙とまらない・・・」


「泣いたら不細工になるで。」


「で、も・・・!」


とまらないものは仕方ないんだもんとそういうと金造君は「しゃあないな。」と後頭部を掻いて、


「泣き止むまじないや。」


「なに、それ・・・」


金造君のほうを向いた私の後頭部を手で支えてキスをした。







まじないは、本当に効いた


(ほら、泣き止んだやろ。)


(本当だ・・・じゃなくて!!キ、キス・・・!?)


(あ、そういや言うの忘れとったけど、こんなとこで今度から体育座りしたらあかんで。)


(え、なんで?)


(パンツ見えとった。)


(えぇ!?)


(俺にはええけど、ほかの男になんか見せるんやないで。
・・・・白色か、ええもんみしてもろたわ。)


(っっ!!!)






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