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思いを形に




志摩柔造、25歳。

彼女、ナマエなまえ、25歳。

付き合い始めて早4年。

要するに、結婚してもいいお年頃。



「はぁ・・・どないしよ・・・」


俺はなまえの家のベランダでビール片手に一つため息を吐いた。


「柔造さん?悩みでもあるんですか?」


お風呂上りなのかなまえが髪を濡らしたまま首にタオルをかけやってきた。

Tシャツにホットパンツ姿のなまえは本人は自覚なんて全くなしなのに妙に色気がありどぎまぎとしてしまう。

そんななまえを見ないようにして、ベランダに入り俺の隣に来たなまえとできるだけ身を寄せた。


「いや、なんでもあらへん。」


「・・・つらいときは、私に頼ってくださいね。」


「おん。そうするわ。」


よろしい、とふざけて言うなまえに思わず笑みがこぼれる。

お父やお母になまえとはよ結婚せぇと言われるようになってきた。

自分でもそろそろ結婚したいなぁなんて思てたもんやから、真剣に考えるようになった。

なまえは出張所に勤務しとる祓魔師やから二人とも顔を知っていて気に入られてる。

指輪も実は二人に言われる前から用意していた。

だが。

どうそれをなまえに切り出すかが問題だった。


どんなところで結婚切り出したらええんやろかとか、色々気にするところがある。

なまえはどんなところでもうれしいと感じると思うが。


「・・・なぁ、なまえ。」


「・・・?なんですか、柔造さん。」


「愛しとるで。」


「っ・・・」


こういうとまだ顔を赤うするところがかいらしい。

俺は頬にキスを送る。


「わ、私もです、柔造さん・・・」


そうやって、俺の服のすそをつかみながら少しうつむき加減にいうところもかいらしい。


今度は口にキスをする。


「あ・・・ん、は・・・」


キスしてるときのもれる声も、服をつかむ手も、答えてくれる舌も。

全部かいらしい。

ああなんなんやろ。どんだけ俺なまえ好きなんや。

キスをし終わって、なまえと見詰め合っていると。


「柔造、さん・・・」


目の潤んだなまえがきゅっと俺の服を握る手を強くする。

それと同時にぬれた髪からシャンプーのいい匂いがして。

もう、我慢できなくなった。







朝起きて、俺はなまえにプロポーズした



(じゅ、柔造さん・・・)


(なんや。)


(私で、ええんですか?)


(お前やからええんや。)


(柔造さん、大好き。)


ちゅ


(あかん、かいらしすぎて・・・・ちょ、もう一回キスして。)


(は、恥ずかしいです・・・)


いつまでも、幸せに










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