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ラ「なぁ・・・もうついてこうって決めたんさけど・・・・」
どこへ行くのかわかってもいないはずなのに確かにどこかへ向かって歩いていくレイラにラビが話しかけた。
「どうしたの。」
立ち止まり後ろを振り返るレイラ。
彼女には歩く足取りに何の迷いもなかった。
ラ「今、どこに向かってるんさ?」
行く先を心配そうに聞くラビ。
そんな彼にレイラは自信満々で答えた。
「あ、そういや言ってなかったっけ。
いったん村に戻ろうと思って。」
神「・・・何しに行くんだ?」
「どこに行くかわからないときって大体おじいちゃんに聞くと昔から的確な答えくれたんだよね。
だからフルートの在り処でも聞こうと思って。」
ラ「おじいちゃんって・・・
んないくら物知りな爺さんでもフルートの在り処なんかわかんないって。」
そう笑い飛ばすラビ。
そんなラビにレイラは、
「その物知りな爺さんに驚かされても知らないからね。」
と、にやりといたずらっぽく笑った。