第十八話
「ついたぁ〜〜!!」
ラ「うぉ、なんか久しぶりの地面っていう感じだな。」
神「ギャーギャーうるせぇんだよてめぇら。」
「そーいう神田こそいつにもまして不機嫌じゃん?
本当ははしゃぎたいのをこらえてるんじゃあないの?」
神「誰がてめぇらと同レベルに下がるか。」
「ってことはほんとははしゃぎたいんだ?」
神「は?んなわけねぇだろ。」
ラ「まあまあ、素直に認めるさ。」
神「認めるも何も最初っからはしゃぎてぇなんて思ってねぇ。」
とりあえず・・・・
南の大陸に到着したレイラたち。彼らは南の大陸の港町へと到着した。
楽しそうに(若干一名不機嫌だが)会話をしながらまずは長い船旅の疲れを取ろうと宿を取った。
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レイラ達が泊まることを決めたのは港町で一番安いと評判の安宿だった。
ラ「・・・にっしてもおんぼろだな〜・・・」
レイラに向かい店主に聞こえぬようぼそりと耳打ちをしたラビ。
レイラはラビにぼそりと耳打ちして返した。
「勇者も節約が必要なの!最近魔物と戦ってないし。」
レイラの言葉にラビが不満の声を漏らす。どうやら兎人の村長の息子はおぼっちゃまだったらしい。そんなラビの頭を神田が叩いた。
神「ごたごたうるせぇ。とにかく泊まるぞ。」
神田の潔さに感心するラビとレイラ。さっそく、といわんばかりにレイラがカウンターの受付嬢に三人だということを伝えた。
受付嬢はおんぼろな安宿にしては(失礼だが)とても美人で、ラビにとってストライクな女性だった。
受付嬢「・・・・申し訳ありません。残念ながら今は一部屋しか空きがございません。」
ただ、そんな美人な受付嬢からは申し訳なさそうな声を聞くこととなった。
「あらら〜・・・」
レイラが残念そうな声を上げた。
ラ「どうする?違うとこ探すか?」
ラビは少しばかり嬉しそうにしながらレイラに他の宿を探すかと問う。
そんな声に少々反発心が沸き上がってしまった負けず嫌いなレイラは、
「何言ってんの、ラビ。あたし達ここに止まるし!!」
と威勢よく言ったのであった。