かみちゅ

燐がキス!


「ちょ、お前まだ髪拭いてなかったのかよ。びしょびしょだぞ」

「‥‥‥‥」

「雪男!」

「ん、なに‥」

「勉強もいいけどちゃんと髪乾かせ!風邪引くぞ!!」

「勉強じゃない。授業カリキュラム」

「どっちでも一緒!!」

「うん。でももうちょっとだから‥」

「ったくもー!いいからこっち来い!拭いてやる」

「!?‥ちょ、なにいいから」

「風邪引くって言ってやってんだから言うこと聞け!」

「いた、いたいた‥兄さん痛い」

「文句言うな」

「‥‥進めていい?」

「今はだめ。てかお前早く寝ろ」

「いや、カリキュラムあるし」

「今日はもういい」

「そういうわけにもいかないよ」

「お前なぁ‥」

「明日も塾だし、授業内容は事前に詰めとかないといけないから」

「それいつのなんだよ?」

「これは明後日のまとめで、こっちは1週間後の書類とか注文書」

「よし寝よう」

「話聞いてた?」

「明日じゃダメなのか?」

「明日はまた別の仕事があるからなぁ」

「‥ん゛ー‥じゃああと1時間だけな。ちゃんと寝ろ。じゃなきゃ怒る」

「ん。わかった。ありがとう。キスして?」

「なんでそうなる」

「エネルギー?」

「えぇー‥、‥しょうがねーな‥ちゅ」

「‥‥‥‥‥」

「なんだよその顔。ちゃんとキスしただろ!」

「髪の毛じゃちょっと足りない。こっちにしてよ」

「‥‥‥やだ」

「なんで」

「なんででも」

「もしかして今更照れてるとか?」

「んな!バカちげぇ!」

「ならして?」

「‥‥‥雪男が今すぐ寝るならする」

「またそんな無茶苦茶言う」

「なーいいだろ?」

「‥‥‥じゃあ次にするとこ次第かな」

「俺任せかよ!ずりぃ」

「はい。どうぞ」

「‥‥、っぅ、‥ちゅ!」




(選ばせる強制)


髪にキス:無反応



兄さん‥どさっ

ちょ、なんでこうなる!
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