ひろいものはたからもの2
「ただいま燐。えと、遅くなってごめん!…あれ?」

「ぐー、すかー」

「寝てる…?ぷ」

「ん…むにゃ…」

「燐。こーら燐?」

「んー?…ん…」

「こんなとこで寝てたら風邪引くよ。起きて」

「ぅ…、ゆきお…?」

「ただいま。待っててくれてたのに遅くなってごめん」

「ん…いーよべつに…ふにゃ」

「眠いねぇ…ちゅ」

「ん…だいじょぶ。おきる…ふぁぁ」

「よしよし。今日もいいこにしてたみたいだね」

「ん?うん。いいこしてたぞ」

「っちゅ。あれ…燐、髪がまだ濡れてる。ちゃんと乾かさなかったの?」

「うん?あー、乾かしてる途中で眠くなってきていつの間にか寝てた」

「くす…乾かしてあげるからこっちおいで?」

「別にへーきだよ…っくし」

「ほらおいで」

「あい…」

「まったく…だから放っておけなくなるのかなぁ」

「なにがー?」

「なんでもないよ。痛くない?」

「んーん。きもちい」

「そう。…よし、だいぶいいかな?」

「ん。さんきゅ」

「それにしても燐の髪はまっすぐだね」

「そうか?ごわごわしてて固そうじゃね?」

「そんなことないよ。柔らかくていい匂いがする」

「それは風呂上がりだから…って嗅ぐなー…」

「ん?だめ?」

「だ、めじゃねぇけど…くすぐったいだろ!」

「そんな反応されたらもっとしたくなるなぁ」

「…変態っぽいぞ雪男」

「ふふ。おじさんですから」

「ていうか実際何歳なんだ?」

「…ひみつ」

「ずる…んっ」

「…ちゅ、ちゅ」

「っふ…、ゆ…き」

「ん?…なぁに、ちゅ」

「っ…ぷは…、なんか最近キスがしつこい」

「そうかな?だめ?」

「だからだめじゃねーけど!いってきますとおかえりはするっていう約束だし…でも」

「でも?」

「なんか…変な感じになる、から…その」

「そっか…じゃあ今後はもうキスはやめようか?」

「だっから!そういうことじゃなくて!」

「?、じゃあどういうこと?」

「いや…だから、雪男とキスすんのが…嫌って訳じゃなくて…な」

「うん」

「……だめだ。なんかよくわかんない」

「ええ?」

「俺バカだからなんて言ったらいいかわかんねぇ…こういうのなんて言うんだ?」

「うーん…僕の口から確信的な…それも未証明なことを言うのもなぁ…」

「?、雪男もよくわかんないのか?」

「…うん。雪男もよくわからないかなぁ」

「!、そうか。そうか!」

「ねぇ燐」

「ん?」

「それがなにかわかった時は真っ先に僕に教えてくれる?」

「おう!」

「…楽しみにしてるよ」


(凶と出るか、吉と出るか…)

生殺しとはまさに
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -