「むかつく」
「あの、開始早々絡まないで下さい」
「なんで俺とお前でこんなに体格差があんだよ。納得がいかん」
「食べてるものも育った環境も同じなのにね」
「おい雪男腹筋見せろっ」
「もー、なに」
「むう…、くそ。いい胸筋だな…」
「ふふ。そんなまじまじと観察されると」
「双子なのになんでこんな体つき違うんだよ!理不尽だ!」
「まあ、僕もダテに祓魔師やってないし、ケンカばっかりしてた兄さんとは筋肉の質が違うんじゃない?」
「むむ、う゛ー」
「心配しなくてもきっとまだ兄さんにも成長期はあるよ」
「そ、そうだよな!お前なんてさっさと抜き去るからな!」
「そんなに張り合わなくても兄さんはそのままでいいと思うけど?」
「ムキムキ眼鏡にはわかんねーよ」
「でも僕より大きくなられたらいろいろ大変なんだけど?」
「将来起こる必然の心配なんかすんな弟よ」
「そうじゃなくて。床やら僕のベッドで眠り出した兄さんを毎回誰が運んでやってると思ってるの?」
「……寝なきゃいいだろ」
「それこの間注意した時も聞いた」
「うるさいぞ眼鏡」
「だから兄さんはこのままのサイズで居てくれない?運ぶ方は堪らないよ」
「それは約束出来ねぇな。ふんっ」
「まあ安心して。僕も兄さんより小さくなるつもりないから」
「は?ちょっ…こら、今日はしない。飯作る」
「兄さんがごは」
「あー。わかったからどけ。…こらバカ!」
「えー、ダメ?」
「ダメ。どけ重い」
「じゃあご飯食べたらいい?」
「どうしてお前の下半身はそんなに緩いんだよ兄ちゃん悲しいぞ」
「オトコノコですから」
「だからって」
「お年頃ですから」
「お前なっ」
「お兄さんは黙って食べられてればいいんだよ」
「そんな訳いくかー!」
(絶対、絶対身長も体格も追い越す!)
おまけ
「ぐぎぎ…結局押し倒された……飯どーすんだよバカ!!」
「ごちそうさまでした」
「……このばか!!」
たくさんの拍手ありがとうございました*