手を出してはいけない
「…っふう。読みたい所までは読んだしいい加減寝ようかな…」

(ガンッ)

「落ちた…寝相悪っ」

「ぐ、…ん〜、むにゃむにゃ」

「ほら兄さんちゃんとベッドに戻って」

「おおお…すきやき〜…っ」

「寝付きが良いのも考えものだな。よいしょ」

「んー…っ」

「ほら。風邪引くからお腹もしまって」

「むー…」

「…全く無防備なんだから」

「ぐぉお、ゆき、お…ゃめい…」

「っぷ。夢の中でも僕に叱られてるの?て、お、ちょっと?」

「んお…、ゆきお〜…むにゃ」

「こら、離れなさい」

「ゆめでゆきおに、、だっこされた…」

「それ夢じゃないよ」

「ん?めし…?」

「うん。寝ぼけてるね」

「ん゛〜、ねむい」

「ねる?」

「ねる…」

「じゃあ離して」

「やー、だー」

「なに?」

「おまえも、ここで寝ろ〜」

「ええ?本気で言ってる?」

「言ってる…」

「…折角のお誘いだけど駄目」

「けち」

「こういうのはケチとかじゃないの。じゃあおやすみ。」

「ゆきおのアホー、…ぐう」

「はあ…、全く」



(人の気も知らないで)
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