姉さんとお勉強
もしもシリーズ没作品救済小話です。

雪燐♀

苦手な方はご注意下さい!



















「姉さん‥」

「は、はひ‥ぃ」

「どうして期末テストの勉強一人でしたの」

「いけると思って‥」
「‥呆れた」

「!、お前に言われる筋合いな」
「じゃあどういうことか説明出来るのかな?生物、英語、数学が赤点って?」

「‥うぐ、そ、そういう雪男はどうだったんだよ!?」

「全教科90点は超えたけど」

「変態だろお前」

「ありがとう。で。」

「で?」

「するよね?勉強?」

「は?しないけど」

「いいの?このままじゃ進級出来ないだろうけど」

「まじで‥?」

「姉さん‥。高校は中学と違って自動で進級出来るわけじゃないんだよ?」

「まじで!?」

「‥まじです」

「今‥本当にバカなんだなって思っただろ‥」

「そう言われてなにを今更、と思いました」

「ゆるさん!!」

「おわ、ちょっと。危ない」

「むぅぅっ、離せっ」

「殴り掛かってきたくせになにを‥」

「頭のいい人間にはわかんねえよ!」

「ったく‥だから教えますってば」

「い、いい!いらないもん」

「もん‥って」

「クラスの志摩とか勝呂に聞くから、痛‥っ!?」

「姉さん。」

「な、なななに‥っ」

「そこで他所の野郎の名前出されるの下手に罵られるより嫌なんだけど?」

「‥なに、やだ‥痛いっ」

「ねえ。姉さん」

「ちょ‥近いって」

「僕怒ってるんだけど?」

「‥‥う、‥ごめん」

「‥仕方ないから許してあげる。ちゅっ」

「ん!?‥む、ちょ‥なにする」

「じゃあ勉強始めようか」

「人の話を聞けー!!」

「1間間違える度に1回キスしてもらいます。」

「なにそのペナルティ!?」

「あ、される方がよかった?」

「いやいやいや人の話聞けよ。嫌がってるだろ」

「次のテスト、頑張れたらご褒美あげるから」

「まじで!?」

「うん。甘いもの沢山食べに行こう?」

「うっしゃー!やるぞー!」

「姉さんが単細胞で有難いなぁ‥ぼそっ」







おまけ

「‥‥」

「ここのXをYに代入。公式はこれ。姉さん?」

「はっ‥なんでもない」

「なに見とれてたの?」

「ちょっと眠かっただけだ‥!別にお前見てたわけじゃ‥」

「へぇ。ありがとう。ちゅっ」

「んむ、‥まだ間違えてない」

「今のは可愛かったからです」

「っな」

「あ、その顔も可愛い。ちゅ」

「んっ‥」

「ちゅっ、ちゅ」

「こら‥んむ、べんきょ」

「ダメ。もうちょっと」

「ちゅ、ん‥っ」

「姉さんからはキスしてくれないの?」

「‥‥‥しない」

「どうして」

「歯当たって痛いだろ‥」

「‥‥‥」

「雪男?」

「なんなら、キスの勉強もしようか?」

「しない‥」

「ねぇ‥して?」

「うぐ‥本っ当ずるい弟‥」


(そうやって手を握られたら離せなくなる)
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