まるで夫婦みたいだと
「雪男ー雪男ー!」

「あれ、兄さん?どうしたの特進まで?」

「どーしたじゃねぇよ!プリント!」

「え?」

「昨日夜中まで勉強してた数学かなんかのプリント朝机に置きっぱだったぞ。ん」

「もしかして‥わざわざ持ってきてくれたの‥?」

「そんなわざわざってほどでもないだろ‥お前肝心なとこ抜けてるから」

「うん‥ありがとう」

「おう。いいってことよ」

「今日買い物行くの?」

「あー‥行けっかな?塾前にささっと済ませようとは思ってんだけど」

「丁度よかった。今日僕のクラス早く終わるんだ。一緒に行こうよ?」

「えぇー‥お前連れてくとすぐ余計なモン買おうとするからヤダ」

「塾前に兄さんを買い物に行かせると帰宅した反動で寮から出てこないから兼見張りです」

「より俺には利点無くね?」

「あるよ」

「なに」

「帰りに焼き芋はんぶんこ」

「!」

「今反応したでしょ」

「してない」

「したでしょ」

「‥ねえよ」

「じゃあ放課後に下駄箱のところに居てね。迎えに行く」

「ぐ〜〜〜、うん」

「うん。いい子」

「撫でんな!」



『奥村君とお兄さんなに話してるんだろ‥?』
『わかんない‥でもなんか忘れ物‥?え、奥村君笑った!』
『わ〜、やばいっやばい‥』
『なに‥買い物がなんとか言ってない?』
『わ〜ん、聞こえないよう‥』
『あんな無邪気に会話する奥村君‥いいなぁお兄さん‥』
『私も無邪気な奥村君と話したい‥』
『あんたじゃ無理無理〜‥ちょっ』
『頭撫でたー‥!!』
『もうだめ‥なんかつらい』
『奥村君‥奥村君‥』




「このクラスの女子はやばい」


間に合わなかったけど1122!
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