※アニエク24話の妄想会話です!
ネタバレNG、苦手な方はご注意下さい。
「って!」
「あ、ごめん‥大丈夫?」
「ん。大丈夫だ。お前こそ身体平気か?」
「うん‥平気。‥ねぇ兄さん」
「いでで、うん?」
「名前を」
「名前?」
「名前を、呼んでくれてありがとう‥手を、掴んでくれて‥、っ」
「雪男」
「怖かった‥暗くて、苦しかった」
「雪男、雪男。」
「諦めないでくれてありがとう。‥ごめんなさい‥っ」
「泣くなよ雪男。俺もごめんな。‥遅くなったけど」
「ううん‥ううん。‥ごめんなさい」
「バカ。謝んな‥」
「ごめ、ごめんなさい‥僕」
「ああもうこのバカ‥っ俺が心配しないとでも思ったのか‥ほんっとにバカだ雪男は」
「僕は、僕だけは兄さんを守らなきゃって‥」
「ん。ごめんな気付いてやれなかった。ずっと一緒にいたのに‥俺もバカだ」
「ううん。‥そんなことない。いつだって兄さんは、僕を‥助けてくれた」
「んなことねえよ‥弱えし、だっせえし、なに一つ雪男にしてやれなかった」
「違う‥それだけは違うよ兄さん」
「‥俺はお前の中でどんだけかっこいいんだよ」
「‥かっこよくはない」
「てめぇ」
「でも、それでも兄さんは僕の絶対だった」
「雪男?」
「どんなに後ろ指指されても守ろうって決めたんだ。誓ったんだ‥なのに」
「こら、雪男ストップ」
「んぐ、」
「今ここにお前が居るだけで十分だ。今回は本当に本気でやばいって思ったんだからな」
「‥うん」
「ほれ、顔あげろ」
「ん」
「‥ぶ、泣きすぎ。男前が台無しだぞ」
「兄さんだって」
「な。だっせーの」
「いたた、そんなに擦らなくても‥兄さん」
「ん‥、ごめん」
「もう‥泣かないでよ。やっと僕泣き止んだのに」
「心臓、止まるかとおもったんだ‥」
「沢山怖い思いさせてごめんね‥」
「そっちじゃねぇ‥お前の方だよ」
「え?」
「魔人の野郎に、連れて行かれるかと思った‥」
「うん。」
「お前がお前じゃなくなって、怖かった」
「うん‥ちゅっ」
「あーもーやだ‥俺まじダセェな‥泣くし」
「いいよ。泣けば。僕も泣いたし」
「んなわけいくか。兄ちゃんだぞ」
「もういいよその兄とか弟とか」
「‥‥‥、う」
「ね?‥よしよし」
「うぅぅ‥、ぅ〜〜〜」
「うんうん。‥ぐす」
「お前まで泣くなぁ‥っ、ずび」
「無茶、‥言うなよ‥、ぐすっ」
「もぉやだ‥雪男やだっ」
「ごめんなさい。ごめんなさい‥嫌いにならないで」
「なんねぇよバカ!まじでバカ!」
「う、ぅー‥」
「だから泣くなって」
「だから無理だってっ」
「移るだろうがっ」
「だってほんとに‥もう駄目だって思ったんだ。なのに、兄さん‥来てくれて‥、僕は自分のことばっかりだったのに‥っ」
「‥いいんだよ。俺だってそうだった。それに雪男が優しいのはわかってた」
「‥僕に優しさなんて」
「あんだよ‥わかってねぇなんて言わせないからな」
「ただのエゴだったんだ。僕の考えなんて浅はかで、脆い」
「‥やかましい」
「え?」
「ぐだぐたうっせぇつってんだよ!面貸せ!ごっ」
「だ‥っ、頭突く奴があるか!!」
「お前がバカだからだ!!」
「な‥っ?」
「‥‥いーんだよ雪男。」
「え‥」
「もう一人で頑張んなよ」
「‥あ」
「勝手に歩いてていいから、手繋いでてくれよ‥寂しいだろ?」
「‥、‥うん、うん‥」
「俺もっと頑張るから。バカだし、まだなんも出来ないし中途半端だけど」
「ううん‥、うん‥うん」
「ふっ。俺ら今日泣いてばっかだ」
「そろそろ泣き止む?」
「だな‥疲れた。眠いし」
「泣き疲れて寝るなんて子供みたい」
「るせえよ」
「‥‥‥‥」
「兄さん」
「雪男」
「あ、いいよ。なに?」
「いやお前先に言えよ」
「え、あ‥えーと、今日一緒に寝ませんか?」
「‥‥」
「兄さん?」
「‥‥なんで俺と一緒のこと考えてんだよ」
(僕らは限りなく不器用だ)