週3の光景+@
「だー!馬鹿っ」

「…馬鹿とはなに馬鹿とは」

「そうやってなんでもかんでもカゴに物入れんのマジでやめろ」

「どうして?」

「どうしてじゃねえよ…。こっちは月末のことを考えて買い物してんだ!」

「別にいいのに。生活費は僕が出すって」

「弟の収入に任せっきりにする兄がどこに居んだよばか」

「兄さんは気にしすぎ。あ、プリン買って」

「さっきヨーグルト買っただろ。返してこい」

「え…、」

「だからお前連れて買い物来たくないんだよ!!」

「…いいの?お一人さま2ロール?」

「ぐ…っ、くそ…。買えよ…プリン」

「わーい。ありがとう」

「いい性格してるお前…」

「兄さんクリーム掛かってるのとどっちがいい?」

「…さらにちゃっかりしてらっしゃる…」

「でも多分兄さんが作ったプリンの方が美味しいだろうなあ」

「ん?食いたい?作るけど」

「え、いいの?」

「こんなん買うよりマシ。」

「じゃあ戻そうかな」

「なら今日のおやつはプリンな〜さっさと会計行くぞ」

「ふふ、久しぶりだなあ。手作りプリンなんて」

「寮の厨房にあったでかい蒸し器を使う時だな」

「あ、そっち?」

「んだよ。いいだろそんくらい」

「ほんと。なんていうか主婦だよね兄さん」

「ふんっ。いーんだよ別に。」

「うんうん。エプロン姿もかわいいからね」

「…うるさい」

「晩ご飯は?」

「秘密」

「ええ、教えてよ」

「やだ。匂いで当てろ」

「じゃあ後ろで見てていい?」

「ダメ。お前絶対邪魔するもん」

「ええ〜しないしない」

「信用しねえからな…ったく帰るぞほら持てよ…て、ちょ」

「ん?置いてくよ?」

「〜っ、くっそ眼鏡…」





(毎回さりげなく重い荷物持つのやめろよな!なんて兄として絶対言えない…)








たくさん拍手ありがとうございました*




おまけ




「邪魔しねぇって言っただろ雪男」

「約束はしてない」

「結局するんじゃねえか!!」

「いーにおい…兄さんの匂い?」

「嗅 ぐ な っ どう考えてもプリンだろうが…離れろ」

「いやだ」

「火使ってんだぞ危ないだろ」

「兄さんの炎よりは危険性低いよ」

「るっせえ屁理屈言うな。食わしてやんねーぞ」

「いやだ」

「ほんっと駄々ばっか…この駄目な子供ぶりを学校の女子にも見せてやりたいぜ…」

「それもいや。」

「ん、っちょ…やめ…んんっ」

「こっちの僕は兄さん限定」

「…!!」

「あ、今きゅんってした?」

「しねえ…」

「またそんな見え透いた嘘」

「も、いいから離せ腰…」

「おや。首まで真っ赤ですよ兄さん」

「ここが熱いだけだ…」

「ぷ、かわいー…。ね、こっち向いて?」

「断る…」

「プリンばっかりじゃなくて僕にも構ってよ」

「いやだ」

「兄さんも兄さんで駄々っ子だよ」

「俺はいいの」

「お兄ちゃんだもんね?」

「ひっ、だから危ないって雪男!」

「いいよ。僕が兄さんに構うから続けて?」

「…もうそれどころじゃねえ」


(ああ、嗅ぐなよ離れろよキスすんなよ!!)
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