今日は特別に(志摩燐)
「ゴミ付いてる」

「ん、どこ?」

「ココ」

「ふひゃ、くすぐってぇよ志摩」

「くす、ほんまに敏感やねえ奥村くん」

「んなことねぇよ」

「ありますやん」

「んー。」

「こーらー。重たいよ」

「んー」

「なに、眠いの?」

「違う…」

「じゃあ甘えてるんや?」

「ダメ?」

「かっわい…ちゅっ」

「ん…っ」

「ええの?」

「なにが」

「もう22時回ってますけど。怖ーいセンセに怒られんで?」

「いい」

「またごねるんかいなー…」

「いいだろ…今日ぐらい」

「へ?」

「お前…、今日誕生日じゃん」

「へ…え、えええっ、覚えててくれたん!?」

「覚えてるよそんくらい」

「えええ〜…いややわ、めっさ嬉しいわ。ぎゅうしたろ」

「いや…だから今日はもう、その」

「なんや、合意のえっちなら先に言うてや」

「言うかっ」

「見た通り盛りなもんで」

「っとにもー。俺はお前のそういうとこが嫌いだ」

「はは。俺は奥村くんのそないなとこも好き。じゃあまあ遠慮なくイタダキマス」

「あ、待て」

「待ったなし」

「いやでも、」

「なに?」

「雪男に連絡す」
「奥村くん」

「ん?」

「こういう時によその男子の名前出したらあかんよ」

「え、志摩…?ちょ、目笑ってないぞ、やめろっ」

「今日は俺のになってくれるんやろ?なら大人しくしてや…」


(君がかわいくてかわいくて仕方ない)

HappyBirthday704.
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