「マービン、後ろだ!」 同僚の声に警官マービン・ブラナーはすぐさま構えていた銃を後ろに向けた。 迫り来る血塗れの顔に向けて弾丸を放つ。 変わり果てたかつての同僚の体がどさりと倒れた。 「ここはもうダメだわ!中へ入って!」 女性警官が弾がなくなったマガジンを捨てて叫んだ。 「それしかないか…っみんな戻れ!」 「くっ」 離れた場所で戦っていた警官達も弾切れになって建物内に避難する。 「リタ!危ない!!」 「!」 マービンの声で女性警官、リタは慌てて後ろを振り返るが、構えた銃にはもう弾が入ってないことを思い出して絶望を感じた。 「リタ!」 すぐさまマービンが助けに向かうが、マービンがいる位置からでは間に合わない。 「きゃあ!」 ゾンビがリタに襲いかかる。 と、そのとき、一発の銃声が鳴ってゾンビの頭が吹っ飛んだ。 「!」 「ケビン…!」 マービンの後方、警察署の門の前から愛用の45オートでゾンビの眉間を撃ち抜いたケビンはマガジンを交換しながら二人に叫んだ。 「早く門を閉めろ!グズグズしてるとまた奴等が来るぜ!」 マービンとリタは頷き、急いで門を閉めて頑丈な鎖を巻き付け門を封鎖した。 no 次へ |