【第1話 後編】
ガンッ!ゴンッ!ガシャアン!【エリーが物に八つ当たり】
エリー81:「もう!何なのよあのクソガキィ!!!」
クラウ82:「エリー静かに…」
エリー83:「うるさいっ」
ベシッ【エリーがクラウを叩く】
クラウ84:「いたっ」
エリー85:「私達あきらかにメーベル達より年上じゃない!なのになんなのよあの態度!」
《回想》
メーベル86:《「別に君達なんていなくても大丈夫なんだけど…。じゃ、リヒト以外のやつらの相手でもやっといてよ。」》
エリー87:「く〜っ!今思い出しても腹が立つ!」
クラウ88:「でもメーベルとクロイツがいなきゃ僕らの望みは叶わないよ。」
エリー89:「〜〜分かってるわよっ!」
バシッ【エリーがクラウを叩く】
クラウ90:「いたっ!……エリーすぐ叩くのは良くないよ。」
エリー91:「ふんっ」
クラウ92:「なんだかんだ言ってメーベル達だって僕らがいなきゃ計画に支障が出ることくらい分かってるさ。…僕の能力は割と面倒なんだよ。」
エリー93:「確かにあんたに敵に回られたら面倒ね。」
クラウ94:「大丈夫、何があってもエリーの敵にはならないよ。」
エリー95:「ふんっ…分かってる。」
《場面転換》
【風が微かに吹いている】
レイ96:「ナイトメア出現の予兆がみられたのはここらへんだな…」
リヒト97:「悪夢を見てる人を起こすのが手っ取り早いんだよな?」
レイ98:「あぁ。」
リヒト99:「でも…そう簡単にはみつからないか」
レイ100:「ナイトメアとは俺が応戦する。リヒト、お前は援護、いいな?」
リヒト101:「りょうか……えぇえ!!?せっかく実践出来ると思っ」
レイ102:「バカか!?」
ビクッ!!【リヒト驚く】
レイ103:「お前にはまだ早い!!!」
リヒト104:「………お父さんか」
レイ105:「いいかリヒト。俺は影がなきゃ戦えない。」
リヒト106:「うん。知ってるけど…」
レイ107:「最悪なことに、ここには電灯が一本…二本。しかも月の光も当たらない。」
リヒト108:「確かに…どうりで少し暗いわけだ!…それで?」
レイ109:「ナイトメアに電灯が壊された場合、俺は影がなくなって戦えなくなる。…その時はお前が発光して影を作ってくれ。」
リヒト110:「そ…それって」
レイ111:「……頼りにしてるぞ。」
キラキラキラ【リヒトの目が輝く】
リヒト112:「レ、レイ〜〜!!!」
レイ113:「抱きつくなよ。あの馬鹿……ジーに抱きつかれたせいでハグ恐怖症なんだ。」
コケッ【リヒトこけかける】
リヒト114:「そ、そっか; あ、そういえばメイとヴィーダは?」
《場面転換》
【少し怪しいBGM】
メイ115:「ねぇヴィーダ…ここ、どこ?」
ヴィーダ116:「(おかしい、方向はあっているはずだ…。)まさか…奴らの能力にはめられたか?」
メイ117:「ヴィーダ、奴等って」
ヴィーダ118:「あぁ、メイにはまだ説明していなかったか?」
ヴィーダ119:「やつらというのはナイトメアを産み出している組織…『エデン』のことだ。」
メイ120:「じゃあ私達の、宿敵?」
ヴィーダ121:「そうだ。 奴らの目的はハッキリしてないが…。リーダーと思われるメーベルは厄介だ。」
ヴィーダ123:「多様な能力をもっているのか、私達も毎回ハメられている。毎回毎回違ったことをやってくるんだ。」
メイ124:「な、なにそれ反則くさい…!」
ヴィーダ125:「この前はジーに変化(へんげ)してきた。」
メイ126:「ええっ!?」
ヴィーダ127:「…が、レイにまったく興味を示さなかったから偽物と分かったが。」
メイ128:「あぁ〜……;」
ヴィーダ129:「今回は幻覚の類いか、空間術か…どちらにせよハメられたことは確かだな。」
メイ130:「じゃあジーとガチャに連絡を…!えっ、ヤダ!!無線がつながらない!!」
ヴィーダ131:「電波妨害まであるとは…今日はやけに念入りだな。」
ヴィーダ132:何もなければいいんだが…
《場面転換》
ピーピー【本部への連絡音】
レイ133:「こちらNo.2レイ。本部、応答願います。」
ザザッ【無線繋がる】
ビート134:《「こちら本部よりビート。レイさんどうしました?」》
レイ135:「メイとヴィーダがまだこちらに着いていない。いくらなんでも遅すぎる。そちらで確認を頼む。」
ビート136:《「了解。少し待ってください。」》
ピピピ【詮索中】
ビート137:《「え…!?どこにも二人の反応が無い…!!」》
ボス138:《「ビート、かわれ。…レイ、私だ。」》
レイ139:「ボス!」
ボス140:《「おそらく二人はエデンの能力下にいると想われる。メイとヴィーダの探索はガチャに任せる。レイとリヒトはナイトメアが出現し次第応戦しろ。一応ジーもそちらに向かわせる。」》
レイ141:「了解」
ブツッ【無線切れる】
レイ142:「…そういうわけだリヒト。ナイトメアが出現したら………リヒト?」
リヒト143:「……ビルの上に、人がいる。」
レイ144:「人…?」
ビユオオッ【風が吹き抜ける】
メーベル145:「ああ!やっと会えた!待ってた…君を待ってたんだよリヒト!!!」
(第1話 後編 END)