エイト「……はぁ」
ナイン「呼ばれて!」
キング「飛び出て」
ジャック「どーん!」
エイト「出たな、高身長三兄弟!……いや、呼んでないんだけど」
キング「細かい事は気にするな」
ジャック「トレイは用事があって欠席だよ〜」
エイト「聞いてないんだが」
キング「トレイが泣くぞ」
エイト「ええー……」
ナイン「ンなことより、てめぇまだ身長なんて気にしてんのかよ!」
キング「トレイが……」
ナイン「お前が一番細けぇな、コラァ!」
エイト「……お前達に分かってたまるか、この悩みの深さ!取りたい本が届かない!人混みでは前が見えない!見上げることが多いから必要以上に首が痛い!」
ナイン「お、お、おう……?」
ジャック「まーまー、エイト落ち着いて〜」
エイト「なんだお前らはすくすく育って!」
ジャック「でもほら、背が低いとそれなりに良いところだって……」
エイト「その手の慰めは聞き飽きた。っていうかお前はいつもそれ言ってるだろ!」
ジャック「そうだっけ?」
ナイン「つかよォ、エースだってんなに高くねぇけどお前みたいにグチグチ言ってねぇぞ」
エイト「あいつはチョコボしか頭に無いんだろ」
キング「おい、悪口を言ってるぞ、落ち着け」
トレイ「そもそも身長とは、遺伝的要因が最も大きく……」
ナイン「お前欠席だったんじゃねーのか、コラァ」
ジャック「でも背が高いのだって悪いところはあるよ〜?」
エイト「悪いところ?頭ぶつけるとか、目立つから分かりやすいとか?」
キング「……お前の理想はそんなのなのか……」
ジャック「ほら、普段見下ろしてばっかりだから、逆に見下された時にちょっとドキドキしちゃうよ〜」
エイト「………」
ナイン「………」
キング「………」
トレイ「………」
ジャック「……あれ?」
ナイン「おう、それお前だけだぞ、コラァ……」



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