ごみばこ | ナノ
薄氷の上を歩く。氷の割れる音を聞きながら。目指す先、真っ白な世界にあなたがいる。陸に背を向けて立っている。訪れた春を拒むように。咲き乱れた花々を嗤うように。だから私は薄氷の上をゆく。あなたを追って、凍てついた海を渡る。
あと少し。あと少しであなたに届くのだ。
だから、海よ。
あなたよ。
どうかあと少し、そのままでいて。
※ブラウザバックでお戻り下さい。
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -