「桃香!!」
『バクラ』の声が、私の鼓膜を震わせる。
バクラ――
千年リングに宿る『意思』であるバクラ。
3000年前に生きていた、盗賊王バクラという人間の自我を持つ彼。
その正体はもはや人ではなく、大邪神ゾーク·ネクロファデスに由来するもの――
だが彼はこの現代で、たったひとりの少年の体を宿主としているのだ。
千年リング所持者である獏良了の手元に千年リングが在る時のみ、『バクラ』は発現出来る。
不自由で、ままならない仕組み。
もどかしさだってあるだろうに、それでも彼はこの現代で目的を果たすために暗躍するのだ。
目的――3000年を超えた悲願。
かつて対立した古のファラオと決着をつけること。
そして、己が手で七つの千年アイテムを揃え、冥界の扉を開き、大邪神の力を……
そのために。そのためだけに。
バクラという魂は、悠久の時をリングの中で過ごし、あらゆる不都合を乗り越えて。
まるで積み木を一つずつ積み上げるように、歩いてきたのだ。
とうの昔に肉体を失って。
他者の肉体を借りて、時には時代に馴染み、『らしくない』演技までして、それでも。
その不敵な笑みの下には、3000年分の執念と悲哀が隠されている。
だから。
だから、私は。
そんなバクラを見捨てることなど、絶対に出来ないのだ……!!
唇を噛みしめ、手を伸ばす。
私が掴んだのは――自分と同じ肌の色をした手だった。
「ッ……、」
千年リングに宿るバクラ。
彼が宿主と呼ぶ、獏良君の手――
だが本来、友人のものでしかないその手は、今の私にとって誰よりも掴みたい手だった。
たとえ世界の全てに否定されても。地獄に落とされても。
――もう一人の
獏良君の肉体を持つバクラが、無言で私の体を手繰り寄せる。
抱かれた腰から伝わるのは、生きている人間の体温。
本当は『彼』のモノでは無いはずなのに、どこまでも私を狂わせる、バクラという存在の温もり。
その魂に寄り添ったまま、私はおずおずと顔を上げた。
「……」
私たちを無言で見つめる、紫がかった双眼。
盗賊バクラは、私たちを――
私の選択を見届けるように凝視すると、それから眼を伏せて軽く鼻で嗤った。
「……ま、そうだろうな」
別に意外な結果ではないというように吐き出された一言。
「バクラさん、……」
「機会がありゃ、とりあえず盗んどくのが盗賊ってモンさ……!
それに、成功する可能性が低い方が燃えるだろ?」
盗賊王は自嘲するような、どこかふざけた口調でそんなことを言った。
風に巻かれた丈の長い上着がはたはたと揺らめき、無造作に伸びた白銀の髪は頬に刻まれた深い傷を撫でている。
「わたしは、」
「何も言うな。分かってんだよ……!!
そっちの方が共に過ごした時間が云々とか、そういうんじゃねえ……!
オマエは――お前らは、この時代の人間だ!
ここがお前らの『在るべき場所』ってヤツだ! そうだろ?」
異論は挟ませないといった力強さで紡がれる、確かな言葉。
「……そうだ。貴様には貴様の戦がある。
『結末』を変えろ、『バクラ』」
応えた声は、千年リングに宿るバクラのものだった。
「わーってるよ……!
『過去』に戻るのはオレ様だけでいい……!
そこにそいつを巻き込むつもりはねぇよ……!
さっきのはほんの冗談だ、忘れな」
クク、と肩を震わせて盗賊王が返す。
「これはオレ様の戦だからなぁ……!!
残念だったな、誰にもくれてやらねぇよ!!」
ヒャハハ、と嗤う盗賊バクラの二の句が、光で満ちた部屋にこだまする。
「『過去』と『現代』……いや、オレにとっちゃ、『現在』と『未来』だ……!!
試してみようじゃねえか!!
現在と未来、両方でいっぺんに『バクラ様』が暴れたら、どうなるのかをよぉ!!!」
千年リング同士から漏れる光が一層強くなる。
私はバクラにしがみつくように腕を回し、眼を細めて耐えた。
途端に涙腺からあふれ出す涙。
頬を伝ったそれを拭う間もなく、私は叫ぶ。
「さようなら、バクラさん……!!
ありがとう、大好き、ありがとう……!!」
胸に去来する、彼との思い出。
たった二泊三日の時間旅行。
けれどもそれは、何よりも濃厚で、楽しくて、かけがえの無いひと時だった。
もう何度も見た、不敵な笑みを浮かべる盗賊バクラの顔。
彼は私たちと決別し、3000年前へと帰るのだ!
「――あばよ桃香!! そして、もう一人のオレ様……
いや、オマエはオレ様とは違う――
いいや!! 『バクラ』さんよ!!
アンタは確かにもう一人のオレ様だ……!!
オレ様の成れの果て……
可能性の一つ、『結末』のその先!!
オレはアンタには成らねぇぜ……、それをアンタも望んでるんだろ?
なら、その期待に応えてやるよ! 見てな!!
オレ様は必ず、――――!」
光が溢れる。
人の身では抗えない『力』が部屋に満ち、私たちを包み、そして――
………………
…………
……
しん、と静まり返った空間。
おずおずと目を開ける。
「……っ」
そこに、
彼が立っていた場所は、まるで始めからずっとそうだったと言うように、荷物も何もかも、痕跡の一切が消えていた。
彼はもう、私たちの記憶の中にしか存在しないのだ。
先程と変わらず、私の横にある体温。
獏良君の肉体を持つバクラはフ、と小さく息を吐くと、私の体を素っ気無く解放する。
途端に体の力が抜けた私は、膝をつくと床にへたり込むのだった。
「……帰れた、のかな」
ぽつりと口をついて出た言葉。
だがバクラはそれには答えずに、無言でその場に立ち尽くしていた。
もし。
もしも。
盗賊王バクラという少年が、元の世界に帰れていなかったとしたら。
千年リングを重ね合わせ、忽然と消えた彼は、本当に文字通り消滅してしまったのだとしたら。
もしそうなら、私たちは……私は。
取り返しの付かないことをしてしまったんじゃ――
そんな恐ろしい想像がふと胸の中で膨れ上がり、私はまた込み上がる涙に唇を噛みしめた。
「バクラさんが……消えちゃったとしたら」
そうだ。
私はあの、『闇の中の声』のことを何も知らない。
あのおぞましい声が、もし私たちの敵だったとしたら――
もっともらしいあの言い分に、踊らされてしまっただけなんじゃ……!!
だが、そんな頭に浮かんだ可能性に。
――誰よりも聞きたかった声が、応えた。
「いいや、ヤツは消えちゃいない」
バクラは確かにそう言った。
床に座り込む私のすぐ横で。
その声はいつもの彼と何ら変わらない、冷静さと自信に満ちたものだった。
「ヤツは在るべき場所に帰っただけだ」
何かを洞察するような、まるで深淵を覗き込むようなバクラの双眸。
その眼には深い闇が宿っている。
人の身を超えた、深くて昏い闇が。
「どうして……そう言える、の……?」
嫌な言い方にならないよう苦心しつつも、他に適当な言葉が思い浮かばなかった。
バクラを詰問しているわけではなく、私は単純にそう思ったのだ。
だがそんな私の疑問に、バクラはまた一つ息を吐くと、まるで言葉を紡ぎながら己の考えを改めて確認していくというような口調で以って、ゆっくりと語り始めた。
「『ヤツが消えた』……いいや、『帰った』後も……
オレ様の中にある3000年前の記憶は何ら変わっちゃいない。
記憶だけじゃねえ……何もかもが、だ」
「っ……!?」
え――
それって、つまり。
心臓が不穏な音を立てて大きく跳ねる。
床にへたり込んでバクラを見上げた姿勢のまま、固まってしまう私。
「じゃ、じゃあ……
バクラさんは、『過去』を変えられなかった、ってこと……!?」
吐き出した言葉は涙に阻害され、うまく発音できなかった。
あれほど3000年前に戻って結末を変えるために闘志を燃やしていた盗賊王が。
そのためにこの世界のお勉強までして、頑張っていた彼が。
その覇気も虚しく、何一つ過去を変えられなかったなんて……!!
そんなの、あまりにも――
「いいや、違うな。
オレ様の中には、『
『そうやって足掻いた結果、何も変えられずに無念さを抱えて力尽きた』記憶も無い。
……だが、これが本当に
過去を変えたにせよ、『未来の知識を以てしても変えられなかった』にせよ、それこそ『元の時代に帰れずに消滅してしまった』としても……
もし、『ヤツの未来 が オレ様に繋がっている』なら、オレ様の存在や記憶に全く影響が出ないってのはありえねえ」
――それは、先日バクラがこの601号室で私と盗賊王に語ったこととほぼ同じ内容だった。
つまり、それは。
「繋がっていない、のさ。
もっと言えば……、
つまり、『3000年前で通常通り最期まで生きて、そのまま[
『3000年前から途中で未来に飛ばされたことによって、[
「……っ!?」
バクラはとても難しいことを言ったような気がする。
少なくとも私には、彼の語った言葉の意味が何となくはわかったが、全てを理解することは出来なかった。
まるで、薄暗い部屋で何かを見つめているような。
輪郭はわかっても、細部まではハッキリと見えないような――
そんなもどかしさだった。
だが、そんな中でも、確かに言えることがある。
――それは。
「でも……それで、どうして……
バクラさんが、ちゃんと『そっちの世界に帰った』って思ったの……?
だって、今の話だと何となく、バクラさんが『ちゃんと帰った』とは言い切れないような……
もしかしたら、このまま消えちゃった可能性だって」
往生際が悪いとは思う。
でも私は、どうしても欲しかったのだ。
彼が――盗賊王バクラが、無残に消滅してしまったわけではないという保証が。
そんな私の食い下がりに、バクラは。
「……確信だよ」
ぼそり、と吐き出された声。
「
違う『未来』を生きた。
何も出来ずに消滅なんてことにはなってねぇさ。
……信じられないならそれでもいい。
だが、こう見えて
何となく分かるんだよ。
オレ様の『根源』がそう囁いてきやがる」
バクラは、薄く嗤って私にそう告げた。
確信だの、信じられないならそれでもいい、だの……
ある意味バクラらしいが、バクラらしくないとも言える、そんな言い回しだった。
そもそも彼は、必要のある誰かを信じさせるため『演技』でそう言うことはあっても、私にそんなことを言ったことはほとんどない。
必要無いからだ。
いちいち言われなくたって、私はいつだってバクラを信じる。
信じる――それはちょっと違うかも知れない。
信じるとは、『それが事実だと、正しいと思って疑わない』ことだ。
でも『正しさ』なんてバクラには必要ない。
彼が事実を語っていなくたって、私には問題ない。
肯定――そう、私はバクラの存在そのものを肯定しているのだ。
バクラという、千年リングに宿る意思そのものを信じている。
だから。
今私に、『らしくない』ことまで言ったバクラ。
それは、私にどうしても信じさせたいというよりは。
彼が語った内容そのものを、彼自身も信じたかったのでは――
「信じてやれよ、
『
この世界には繋がってなくたって、きっと『未来』を変えたろうよ……ククク」
私の思考を遮るように紡がれた言葉は、心なしか面白そうな、愉しそうな口調だった。
「なんだよ、
ケッ、3000年前の人間と現代ごっこしてたって仕方がねえんだよ……!
人にはそれぞれ在るべき場所がある……
それを捻じ曲げることは出来ない、ってこった」
私を見下ろしながらそんなことをまくし立てるバクラ。
嘲笑うような、人を茶化すような態度の、本心の読めないいつもの彼だ。
私はゆっくり立ち上がると、その眼を見つめて何事かを返そうと口を開きかけた。
――だが。
私と向き合った
その顔が、ふと何かに気付いたような様子を見せたため、私は口をつぐんだ。
少しだけ驚いたような彼の表情。
獏良君の肉体でしかないその眼が、何故か私を見つめて硬直していた。
「バクラ……?」
何事かと彼の名を呼ぶ。
「……ハ、」
一声だけ発したバクラは、次の瞬間私に手を伸ばしていた。
**********
「っ……、バクラ、ん……!」
ソファーに沈めた少女が身じろぎする。
バクラが桃香という女に覆い被されば、彼女はたちまち甘い吐息を漏らしていた。
……ありえない、とは思う。
かつて、盗賊王として砂の大地を駆けたバクラという少年――
復讐に燃え、黒い野望を抱く彼の強烈な自我は、彼の人としての終焉と引き換えに、千年リングに宿る意思の一部となった。
そうして3000年を経て
先日、どういうわけか現代童実野町に飛ばされて来て、散々『現代』を満喫し、元の世界に戻って行った少年の往く先は――
繋がらないはずだ、本来なら。
だってそうだろう。
時間という概念が、その瞬間の延長として着実に積み重ねていくものなら、『その瞬間を捻じ曲げられた』先には、捻じ曲げられた結果の時間が紡がれて行くはずだ。
そのはず、だ。
そのはずだと分かっていたからこそ、バクラは驚かずにはいられなかった。
現代を経験した盗賊王と、今ここに居るバクラが分かたれた直後に。
盗賊王バクラという男のために心を砕く桃香という少女の、その顔を見た時に。
――千年リングに宿るバクラが、彼女から目が離せなくなっていたことに。
人間らしい情など理解出来るわけがない。
けれども、かつて人間だった男風に言うならば、それは。
どこか懐かしい、ような。
ずっと探してた宝物を、ようやく見つけた時の嬉しさのような。
千年リングに宿る意思でしかないバクラは、気付けば桃香の腕を取り、まるでそうする以外に出来ることがないといった必死さで、彼女をソファーに沈めていたのだ。
「ぁ……、バクラ、ゃ……っ」
滑稽だと思う。ありえないと思う。
『桃香という少女を知っている
だがもし、
3000年を超えて宿主を得た現代で。
童実野町という都市の学校で出会った少女が、狂気にも、千年リングに宿る邪悪なバクラに想いを寄せてきたとして――
他でもないその女が、桃香だったから。
だから
くだらねえ、と内心毒づいて、バクラは強引に思考を打ち切った。
だってそうだろう。
それこそ、
人には在るべき場所がある――
くだらない運命論を、その通りだと肯定するならば。
そう、それはあの
3000年前から引き継がれた魂。
とっくに本来の肉体を失った存在。
共にこの時代の存在ではない者同士、この時代で決着をつけようとしている。
しかし、その決戦に勝った先に、在るモノは。
ありえないが、もし万一
その場合彼は記憶を取り戻し、千年アイテムを揃えた
では、バクラは。
今度こそ完全に
現世に残った『バクラ』は、今度こそ邪魔者の無い状態で七つの千年アイテムを揃え、それで――
「ククッ……」
あるのは妄執だけだ。暴力的な衝動だけだ。
それを目指さなければ、手にしなければ、今ここに宿主の肉体を借りて顕現することすら許されない、業の深い存在。
それがバクラだ。
3000年前に決着をつけられなかったばっかりに、そうなってしまったのだ。
本当は。
本当、は。
**********
「……本当は、3000年前に終わっとくべきだったんだ」
私を組み敷きながら、憎々しげに吐き出された声。
何かに苦しむような、どこか寂しそうでもあるその声は――
砂のように虚しく手の平から零れ落ち、二度と彼の口から発せられることはなかった。
「バ、クラ」
熱に浮かされる身体で、彼の首筋に縋り付き、その名を呼ぶ私。
私の肌を撫で、身体を暴く彼の手つきはやたらと熱っぽく、余裕が無いように思える。
らしくない……
本当に、
けれども、そんな『らしくない』彼の、その熱っぽい眼差しも、私は愛おしいと思った。
何よりも。
人間である盗賊王の魂を受け継ぎ、大邪神の影響を受け、肉体を失った意思でしかないバクラ――
そんな彼を、『バクラ』という存在そのものを、私は死ぬほど愛している。
「、ヤツの在るべき場所が、3000年前ってんなら……っ
オレ様もまた、本来ここに居るべき存在じゃないのかもしれねえなぁ……!」
私を揺さぶりながら吐き捨てられる、投げやりで、心にもない言葉をあえて口に出して自嘲するような、バクラの言葉。
その矛先は、きっと彼自身の業だ。
千年リングに宿る精神でしかない、バクラという存在の。
「っ、……ぁ、や、だめっ、そんなに強く、ぁ……!」
「ファラオも、オレ様も、いつかは成仏しなきゃなんねえってか……?
クク……、ヒャハハ、ハハハハ……っ!!」
獏良君の肉体を借りたバクラの、行き場のない熱が滅茶苦茶に私を穿つ。犯す。
だが、その邪悪でドス黒い欲望の下に、あるものは。
傲岸不遜で不敵な仮面の下に、ある悲哀は。
「、バクラ……っ!」
白い首筋に縋りついた腕に、力を込めた。
強引に抱き寄せて、噛み付くように唇を塞ぐ――
昂ったバクラにいつもそうされているように、今は、私から。
バクラが少しだけ驚いたように身じろぎし、私を引き剥がそうと髪を引っ張られかけたが、私は力負けする最後の瞬間までバクラと唇を重ねていようと思った。
雑に舌を捩じ込んで、彼を貪る。
言葉に出来ない自分の想いをぶつけるように――
そして、決して語られぬバクラという存在の悲哀を吸い取るように。
――あなたを、独りには、しないよ、
口に出せない想いは、唇の中に飲み込まれ、決して彼に届くことはないだろう。
けれども、バクラは私を引き剥がそうとしていた手を開くと、私の後頭部を掻き乱すように押さえ、激しい口付けを返してきた。
まるで、私の想いに応えるように。
「ん、……っ」
溶け合う体温。
ようやく唇が離れ、闇を湛えた双眸を覗き込めば、呆れたものを見るような眼が私を見つめ返していた。
「……オマエは本当、イカレてやがる……
オレ様にどこまでも付いてこようなんてよ。
人間にとっちゃ、この先には地獄しかねぇぜ……?」
私を嘲笑いつつも、どこか満足そうな、穏やかな彼の声。
「……分かってる。
もし独りで地獄に落ちたら……バクラを探して、永遠に彷徨うよ」
「ククッ……ならしょうがねえな……
オレ様が地獄の門番をブッ殺して、オマエを盗みに行ってやるよ……!」
唇から紡がれる軽口は、どこまでも私の心を揺さぶっていく。
「えっ、どうしよう、すごい嬉しい……!
それすごい口説き文句だよ……!
大好き、愛してる、バクラ……!」
「そりゃあどうも」
3000年を超えた縁。
かつて人間だった少年の魂を内包した存在は、いつだって私の傍にいる。
――ううん、私がずっと傍にいる。
たとえ、闇に還っても。
バクラという存在の傍に。
ずっと、ずっと。
バクラ。
どこまでも、あなたの傍に――
V.TRUE END
『バクラ』
←ED分岐に戻る あとがきへ→
←各話一覧に戻る