要×昴 R18 木葉様、海嶺様、シーマ様リク

かな兄が俺を愛してくれているのは痛いくらい解る。

けど、どうしても不安が消えてくれないんだ。

どうしてだろう

こんなに近くに居るのに

かな兄がどこかに行ってしまいそうな気がして

堪らなく、不安なんだ…――。




深夜0時…。

俺はなかなか寝付けなくて、気分転換に走ってこようと思い、財布と携帯だけを持って部屋を飛び出した。

「…わっ…!」

「おっと…!…あれ、すばちゃん?こんな時間にどこ行くの?」

前を向いて歩いていなかった俺は、偶然前から歩いてきていたかな兄とぶつかってしまった。

かな兄が心配そうに俺の頬に触れてくる。胸がドキドキして、張り裂けるように痛い。

「…ごめん…。ちょっと寝付けなくて…走ってこようかなって…。」

「こんな時間に外出たら、風邪引いちゃうよ?それに危ないし…。眠れないなら、俺の部屋においで。温かいハーブティーでも淹れてあげる。」

「でも…迷惑じゃない?かな兄…今、帰って来たんだろ?疲れてるんじゃないのか…?」

不安気に問い掛けると、かな兄は優しく微笑み俺を強く抱きしめてきた。

「…迷惑なんかじゃないから大丈夫だよ。俺がすばちゃんと一緒に過ごしたいだけ。…さ、行こうか。」

耳元で低めの声で囁かれ、俺の身体は熱を帯びていく。

かな兄が欲しくて…かな兄を感じたくて…どうにかなってしまいそうだ…。



かな兄の部屋に行くと、ハーブティーを淹れているかな兄のシャツを掴み、その大きな背中に頬を寄せた。

「…すばちゃん、どうしたの?危ないよ…?」

「…ハーブティーより、かな兄が欲しい……。」

振り向くかな兄の肩を掴むと、貪りつくように唇を重ねた。

すぐにかな兄の舌が唇の隙間から入ってきて、口元からはどちらのものとも言えない唾液が溢れ顎を伝って床に滴り落ちていく。

「ん…すばちゃん…今日は積極的なんだね?可愛いよ…身体も、熱くなってきてるね…?触って欲しい?」

かな兄の細くて長い指が服の裾から滑り込んできて、乳首をキュッと摘まれると俺の口からは甘い声が漏れた。

「…ん、ぁ…っ…!かな兄…に、触れて欲しいから…積極的になってんのかも…ん…俺の、触って…?」

かな兄の手をそっと掴むと、俺の股間に服越しに触れさせる。

思ったよりもかな兄の手が熱くて、俺の身体はビクッと震え、呼吸が乱れていく。

「…すばちゃん…もうこんなにビンビンに勃たせちゃって…そんなに俺とセックスしたかったの?」

「…!そ、んな…解りきった事、訊かないで…?したかったに決まってるだろ…!俺は…かな兄に惚れてるんだから…っ!」

泣きそうになりながらかな兄を見つめると、かな兄は一瞬切なげな表情をした後、性急に俺の服を脱がし始めた。

全部剥ぎ取られ、生まれたままの姿になり、俺は恥ずかしくて股間を隠すように片脚を折り曲げかな兄を見上げた。

「…すばちゃん。隠したらダメだよ?ちゃんと、見せてよ…俺だけに。すばちゃんの一番感じるところ…。」

閉じていた脚はかな兄の手によっていとも簡単に開かされ、俺の股間に顔を埋めてくるかな兄に、俺は堪らなく興奮してしまった。

かな兄の舌が俺自身にねっとりと這わされると、あまりにも気持ち良くて俺は思わずかな兄の髪を掴み潤んだ瞳でねだった。

「…ぁっ…!ん、は…ぅっ…あ…っ…んっ…あ………っ!かな、に…っ…もっ…と、もっと…激しく舐め廻してっ…何も考えられなくなるくらいに…っ。」

「すばちゃんってば大胆だなあ…激しくされる方が、興奮する?こんな風に…痛くされるのが好きなの…?ホントにすばちゃんは可愛いね…。」

「あっ…ひ、ぁっ…!ん、ぁっ…そ、んな…っ…あっ…噛んだら、出ちゃ、う…ぁっ…っ…んぁぁ…――ッ!」

先端を甘噛みされると、俺は我慢しきれずに身体をビクビク跳ねさせ、艶めかしい嬌声を上げながらかな兄の口元目掛けて熱い欲を放った。

口元にべっとりと付いた俺の精液を舌で舐め取るかな兄の妖艶な仕種から、俺は目が離せなくなる。

「ん…っ…いっぱい出したね?噛まれて気持ち良くなってイッちゃうなんて、可愛すぎて困っちゃうな…ここも、もうこんなにぐちょぐちょに濡らして…そんなに俺のが欲しいの?」

かな兄の綺麗な指が、達したばかりで敏感になっている秘部に這わされたと思うと、窪みの周りをゆっくりとなぞってくる。

その手つきが妙にいやらしくて余計に感じてしまい、俺は思わず熱い視線をかな兄に向けた。

「…欲しいよ…かな兄にエッチな事されたくて、身体中が熱いんだ…かな兄の…固くて熱いの…俺に…挿れ、て…?」

「すばちゃん…っ…!」

かな兄は余裕のない表情で俺を見つめると、俺の体液や先程放った精液で濡れてヒクヒク蠢いている秘部に指を3本挿れ、ぐぷぐぷと卑猥な水音を立てながら掻き回してきた。

「ぁっ…ん、ぁ…!ひ、ぁっ…かな、に…っ…指だけじゃ…っ…足りない、よ…っ…かな兄の大きいので、めちゃくちゃに…されたい…っ。」

誘うようにかな兄自身に指先で触れると、かな兄は俺の中から指を引き抜き、代わりに熱く猛った自身を俺の濡れていやらしく蠢く秘部に宛がい、ゆっくりと挿入してくれた。

全部入ると、かな兄の唇が顔中に降ってきて、俺の心の中にあった不安や切なさが少しずつ溶けてなくなっていくのが解り、目尻から大粒の涙を溢すと、優しい表情でかな兄を見つめた。

「…すばちゃん…大好きだよ…すばちゃんは?俺の事…好き?」

「当たり前だろ…。好きでもない奴と、こんな恥ずかしい事、できねえよ…。ね…動いて?かな兄の愛を…感じさせて?」

かな兄は濡れた瞳で俺を見つめると、腰を猛スピードで動かしてきた。あまりの激しさに、頭の中は快感とかな兄の甘い香りで埋め尽くされていく。

「…すばちゃんの中…俺のに吸い付いてくる…熱くて狭くて、興奮しちゃうな……愛してるよ…すばちゃん…。」

「ひぁっ…ん、ぁっ…は、ぁ…っ…ん…っ、んぁ…!かな兄…っ…俺、も…っ…愛してる…っ…あ…っ…ん、ぁ………っ…ひぁああっ…――ッ!」

耳元で甘く囁かれながら最奥を強く突き上げられると、俺は堪え切れずに自身から半透明な滴を迸らせ、かな兄の胸に顔を埋めるように抱き付いた。

その後すぐ、最奥にかな兄の熱い精液を感じると、思わずぴくんと身体を揺らしかな兄を見つめた。



「……俺が放った精液にまで感じちゃうなんて…すばちゃんは、本当にいやらしい子だね?まだ足りないんじゃないの?」

かな兄は、口では意地悪な事を言いながらも、本当は誰よりも優しくて兄弟みんなの事を大切に思っている。

少なくとも、俺にはそう見える。けど…そんな優しいかな兄だから、俺は不安になってしまうんだ。

「かな兄の事…好きなんだから、中に出されたら感じちゃうのは…し、仕方ない…だろ…!もっと、欲しいって思ったっていいだろ…!」

こんなにムキになってしまうのは、不安がまだ少し残っているからだと思う。

かな兄は一瞬目を丸くすると、俺の頬を優しく撫で、掠れた声で呟くように言った。

「……うん、そうだね。俺も…大好きなすばちゃんにこうして触れるだけで、また身体が熱くなってきたし…ねえ、そんなに欲しいなら…もう一回、しよっか?」

かな兄の細くて長い指が、俺の達したばかりの自身に静かに這わされるのを感じると、俺は切なげな嬌声を上げ濡れた瞳でかな兄を見つめた。

「ん…っ…は、ぁ…っ…んぁ…っ…。これからも…好きで居てくれる…?飽きたりしない…?」

「…そうか…すばちゃん、不安だったんだね…大丈夫だよ。俺にとっての特別な人は、すばちゃんだけなんだから。飽きるわけないでしょ?ずっとすばちゃんだけを愛していくよ。」

俺を安心させるかのような優しい声に、俺の胸は締め付けられる。

「…大丈夫。その言葉が聴けて、安心したから。俺も…かな兄だけを愛していく…俺の特別な人は、ずっとずーっと…かな兄だけ。」


この先も、不安になる事は沢山あるんだろうけど…もう、怖くなんかないよ。

だって、この胸に僅かに残る不安も寂しさも切なさも…

かな兄が俺を愛してくれているからこそ、生まれる感情だと気付いたから。

「…ずっと一緒に居ようね、すばちゃん。愛してる…。」

「…うん。ずっと一緒だよ、かな兄…。俺も愛してる。」

この胸に溢れる感情は、
(君がくれた愛からできているんだと、俺は本気で思っているよ)

end.



木葉様、海嶺様、シーマ様からのリクで要×昴でした。このCP久々ですね!やっぱり要さんと言えばすばちゃんですよね(笑)
4月までにあんなにリクエスト消化できるのかな、私…ちょっと自信がなくなってきました。
でも、新作ばかり閲覧増えるのが寂しいので、もっといいものが書けるように頑張ります…!
まずはリクを少しずつ消化していきますね。木葉様、海嶺様、シーマ様、リクエストありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。



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