梓×棗 R18 美雪様リク



僕は、棗が思っているよりもずっと棗の事が好きなんだよ。

だから、どんな理由があっても、棗が僕以外に心を開くのだけは許せないんだ。

優しく微笑む棗も、遠慮がちに甘える棗も、淫らに啼く棗も…僕だけが知っていればいい。

キミにそう言ったら、また我儘だと笑われてしまうかな…?

でもね…こんな僕を見られるのは、棗だけなんだよ…――。


「おかえり、棗。待ってたんだ。」

「…梓。何だよ、待ってるならリビングで待ってろ。玄関じゃ寒いだろ?風邪引いても看病、してやらねえからな。」

「そんな事言って、どうせ直接自分の部屋に向かうつもりだったんでしょ。」

僕は棗に近寄ると、その冷え切った頬に両手を添え、そっと唇を重ねた。

上顎を舐めるように咥内を侵していくと、おずおずと舌を絡めてくる棗が愛おしくて、外なのにも関わらず夢中でキスをした。

「ん、ふ…っ…ぁ……梓…ここ、何処だと思ってんだよ…。」

「何処、って…僕らの住んでいるマンションの玄関?」

僕が表情一つ変えずに言うと、棗は頬を真っ赤にしながら大きな溜息を吐き僕を睨んだ。

そんな表情さえも愛おしくて、僕は棗の指に自分の指を絡めて笑った。

「…よく解ってんじゃねえか。はあ…とにかく、俺の部屋、行くぞ。こんな所にずっと居たら、二人して風邪引いちまう。」

「…うん。良かった、そう言ってくれると信じていたよ。棗…今夜は寝かさないから、覚悟していて。」

「っ……ん…っ…バカな事、言ってんじゃねえよ…。ったく…。」

耳元で低めの声で囁くと、身体をビクンッと震わせ甘い吐息を漏らす棗に、僕は堪らなく欲情してしまった。



棗の部屋に入ると、後ろから抱き付き、首筋に噛み付くようにキスをした。

「棗が僕のものだって印、ちゃんと付けておかないとね…。」

何度も強く吸い付くと、棗の綺麗な肌に幾つもの紅い華が咲いていく。

それを舌で愛おしげに舐めると、棗は艶やかな声を上げた。

「ぁ……っ…は、ぁ…ん…っ…あず、さ……。」

「…そんな声を出すの、僕の前だけじゃないと許さないからね?」

棗を床に押し倒すと、棗が着ているスーツを乱暴に剥いでいく。

ワイシャツの裾から手を滑り込ませると、乳首を指先で撫でるように弄る。

「っ…梓……もっと…ちゃんと、触ってくれないと…俺…変になっちまう…っ…!」

脚をもぞもぞさせながら、熱を帯びた瞳で僕を見つめてくる棗に、僕の興奮は高まっていく。

「ふふっ…乳首弄られただけで、もうこんなに勃たせて…棗って、本当に淫乱だよね…。いいよ、触ってあげる。」

「っ!ん…っ、は、ぁっ…あっ、ひぁっ…そ、んな…急にっ…!っ、んぁぁぁっ…――ッ!」

棗自身に下着越しに触れ、ゆっくりと上下に擦っていくと、棗は切なげな嬌声を上げ、身体を大きく跳ねさせると、自身から熱い精を放った。

「あーあ…下着がぐしょぐしょになっちゃったね。気持ち悪いでしょ…?脱いじゃいなよ。棗の脱ぐとこ見たいな…。」

「…梓が言うと妙にいやらしく聴こえるな…。まあ、確かに気持ち悪いから脱ぐけど…あんまり見んなよ?恥ずかしいから…。」

恥ずかしそうにしながら、僕の目の前で下着を脱いでいく棗の姿は、すごく色っぽくて…僕は思わず見入ってしまった。

「…棗…僕の、触ってみてよ。僕も触ってあげたんだから、これくらい出来るよね?」

「…っ…解ったよ…。…梓の、でかいな……もう、こんなに固くなってる……なあ、舐めてもいいか?」

想定外の棗の言葉に、僕は動揺しつつも小さく頷いてみせた。

棗の舌が僕自身を這い廻る感触に、僕は何も考えられなくなる程感じてしまい切なげな声を漏らしてしまった。

「ん…っ…はぁ…っ…棗、いつの間にこんなに…上手になったの…?誰かので練習したの…?」

「は…?何、バカな事言ってんだよ…梓のしか、舐めたいなんて思わねえよ…梓、先走り出てきてる…気持ち良い…?」

「うん…気持ち良いよ…棗が僕のを一生懸命舐めてるんだと思うだけで…凄く感じちゃう…っ…。」

僕自身を舐める棗の下半身に目を向けると、棗自身は再び膨張してきていて、先端からは半透明な蜜が溢れ床に滴っているのが見えた。

僕は棗の髪を掴み強引に僕自身を棗の口から引き抜くと、そっとその身体を押し倒し両脚を持ち上げ肩に乗せると、棗自身に指先で触れた。

「…棗も興奮しているんだね。僕のを舐めて、こんなに固くして…もう、挿れて欲しいんじゃない?」

「…っ…当たり前だろ…!大好きな梓と…こんな、いやらしいコトしてんだから…興奮もするって…。…う、ん…欲しい…。梓が欲しいよ…。」

甘えるようにねだる棗があまりにも可愛くて、僕は思わず生唾を呑み込んだ。

体液や先程放った精液でぐちょぐちょになった棗の秘部に指を一気に3本捩り込むと、棗は眉間に皺を寄せながら浅く息を吐き始める。

「…棗の中、ぐちょぐちょだよ?一体いつからこんなに濡らしていたのかな…?」

指をバラバラと動かし内壁を引っ掻くように折り曲げて解していくと、僕の首に両腕を巻き付け密着してくる棗に、僕の理性は破壊されていく。

「あっ…ん、ぁ…っ…は、ぁ…んっん……っ!仕方ない、だろ…?梓を見るだけで、やらしい妄想しちまうんだよ…っ…もう、指はいいから…梓の、太くて熱いの…頂戴…?」

「…棗…そんな可愛い事、言わないでよ…っ…僕をこれ以上…棗の虜にさせないで…っ…!」

僕は棗の秘部から指を引き抜くと、熱く張り詰めた欲の塊を棗のヒクヒク蠢く秘部に宛がい、一気に最奥まで貫いた。

「あぁっ…!は、ぁっ…!ん…ぁっ!あっ…ぁ……っ…梓の…熱い…っ!ぁ…んっ…!」

激しく腰を打ち付ける度、棗は切なげな嬌声を漏らしながら自ら腰を艶めかしく揺らした。

棗の時折キスをねだる仕種や恍惚とした表情に、僕の心は惹き付けられる。

「ん…っ…棗の中も…熱くて、気持ち良いよ…?ずっとこうしていたいくらい…っ…。」

耳元で甘く囁くと、棗は身体をビクビクと跳ねさせ、自身から半透明な滴を放つと、僕の胸に頬を擦り寄せてきた。

数秒後、僕も棗の中に欲望の証を注ぎ込むと、棗の身体を包み込むように抱き寄せた。




「なあ…梓?今夜は泊まってくよな…?俺…まだ足りないよ…。もっと、梓を感じたい…。」

僕の腕に包まれながら、棗が寂しそうに甘えてくる。

棗の唇に軽くキスをすると、甘い声を漏らし僅かに身を捩らせる棗に、僕は思わず頬が緩んでしまう。

「…もう…。棗ってば、僕の前だからって無防備に甘えすぎ。でも…正直、僕もまだ足りない。」

「…だったら、あと少しだけ…俺を愛して?梓に愛されたくて…疼いてるから…。」

僕の胸に顔を埋めたまま、誘うように僕の脚に自分の脚を絡めてくる棗に、僕の下半身は再び熱を持ち始めてしまう。

「…棗は…僕だけを愛してくれてる?身体を密着させただけで、こんな風になるのは…僕にだけ?」

達したばかりの筈なのに先走りでべとべとになっている棗自身をそっと握り込むと、棗は頬を真っ赤に染めながら僕の唇に優しいキスをくれた。

「んっ………当たり前だろ。俺が愛おしいと思うのは、梓だけだよ…梓しか欲しくない…だから、俺から離れないでな…。」

「うん……僕も、同じ気持ちだよ。棗だけが欲しい…棗だけしか愛せない…棗が嫌だって言ったって、離してあげないから…覚悟していて?」



この胸の奥から止め処なく溢れる愛が、僕を少し苦しくさせる。

でも、きっとこの気持ちは、我慢する必要なんてないんだよね?

君ならきっと、君への溢れる愛が詰まったこの心ごと、抱きしめて、愛してくれる…

そう、信じているから…――。


どうしようもないくらい、愛してる
(君の心さえも手に入れたくて、どうしたらいいのかわからないよ)

end.






美雪様からのリクで、梓×棗でした。あまりラブラブに出来ませんでしたが、梓攻もいいなとか思ってしまいました…本当に節操なくてすみません。美雪様、リクありがとうございました。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。

素敵なお題はloop様よりお借り致しました。ありがとうございました。



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