椿×琉生 R18 *ネタバレ要素あり*
僕は…ずっと、寂しかったのかもしれない。
僕だけが、本当の兄弟じゃないということが…ずっと心のどこかで引っかかっていたから…。
血の繋がりなんて、関係ないって…自分に言い聞かせていたけれど…。
僕は、時々不安になる。
ここに居てもいいのかな…って…―――。
「琉生ー?そんなトコに突っ立ってないで、こっちにおいでよー?」
椿兄さんに手招きをされると、僕は小さく頷き椿兄さんの傍へ向かった。
「椿兄さん…?どうしたの…?」
「どうしたのじゃないってばー!琉生の様子がヘンだから、心配してんだよー?また何か悩んでんの?」
椿兄さんの優しさが嬉しくて、僕は思わず椿兄さんの服にしがみついた。
「…椿兄さんは…僕の事、兄弟だと思ってくれてる?」
「…俺は琉生の事、兄弟以上に大切な存在だと思ってるよ?血が繋がってなくたって、琉生は朝日奈家の大事な家族だよ。」
椿兄さんの優しい言葉に、僕の瞳からは大粒の涙が溢れ、椿兄さんの服を濡らした。
「…椿兄さん…僕、椿兄さんを好きになっても、いい…?ううん…もう、苦しいくらい…椿兄さんに…恋、してる…。」
「…琉生…そんな可愛らしい告白されたら、俺……我慢できないかも。琉生の事…めちゃくちゃにしたくて、たまんないよ…。」
「うん……いいよ…?僕も…椿兄さんに、エッチな事されたくて…おかしくなりそうだから…。」
潤んだ瞳で見つめると、椿兄さんは僕をベッドに押し倒し、首筋に唇を寄せてきた。
「琉生の首、白くて綺麗だな……他の場所もこんな白いの?」
「ん…っ、椿にいさ、ん…は、ぁ……っ…!」
いつの間にか身に着けていた衣服は全て脱がされていて、僕は自身を隠すように左脚を折り曲げ椿兄さんを見つめた。
「…琉生。隠したらだーめ。俺だけに見せてよ…琉生の全部を。」
「…だって…僕の、まだ触られてもいないのに…すごく、勃ってて…恥ずかしいよ…。」
「なんで恥ずかしいの?勃起するのは健康な証拠じゃん。」
椿兄さんの指が僕自身に這わされると、僕は気が遠くなるくらい感じ、甘い声を漏らした。
「あっ…んぁ、は、ぁ…んんっ…椿にいさ…んぁっ…!」
「琉生の、ヒクヒク震えて美味しそうな蜜がいっぱい溢れてる…すげーそそられるよ…。」
「ぁっ…!ひぁっ…あ、んぁ…っ!も、だめ…っ…イッちゃ…あぁ……―――ッ!」
僕自身を扱きながら先端を舌で突いてくる椿兄さんに、僕は我慢できずに身体をビクビクと震わせ椿兄さんの顔めがけて熱い精を放った。
「ははっ、いっぱい出したなー?…ね、俺のも気持ち良くして?」
僕は言われるままに椿兄さんの昂ぶりを右手で握ると上下に扱いていく。
先端に舌を這わせながら徐々に手の動きを速めていくと、椿兄さんは眉間に皺を寄せ切なげに僕の名前を呼んだ。
「…椿兄さん、気持ち良いの…?いっぱい溢れてくるよ…?」
「ん…っ、ちょー気持ち良いよ…琉生も…俺の触って興奮したの…?また勃ってるけど?」
「っ…そう、だよ…?僕だって、好きな人が感じてる姿見たら…興奮、するよ…?」
熱を帯びた瞳で椿兄さんを見つめると、椿兄さんは僕を押し倒し、僕の唇に優しくキスをしてくれた。
椿兄さんの熱い舌の感触に、僕の鼓動は速くなっていく。
片方の手で僕自身を弄りながら、反対側の手で僕の秘部に触れてくる椿兄さんに、僕は堪らなく感じてしまった。
身体の内側からじわじわと這い上がってくる射精感に、僕は何も考えられなくなり、切なげな嬌声をあげる事しかできなかった。
「…琉生のエッチな音、聴こえる?」
椿兄さんの綺麗な指が僕の中に捩り込まれては引き抜かれる。
その度に、卑猥な水音が部屋中に響き渡り、恥ずかしさのあまり僕の瞳からは涙がぽろぽろと溢れ出す。
「んぁっ…や、ん…っ…恥ずかしいよ…っ…。」
「…恥ずかしくないよ。だって…今の琉生…すっげ綺麗だよ?」
愛おしそうに僕の髪を撫でる椿兄さんに、僕は頬が熱くなるのを感じた。
「……椿兄さん…僕…椿兄さんが、欲しい……。」
「…!琉生…っ…俺も…俺も、琉生が欲しいよ…俺の愛を、受け止めてくれる?」
僕は何も言わずに頷くと、遠慮がちに脚を開き、誘うような視線を椿兄さんに向けた。
椿兄さんは僕の腰を掴むと、先走りの滴や体液で濡れてヒクヒクと蠢いている僕の秘部に自身を宛がい、僕の中に入ってきた。
「ぁんっ…!んぁ、はっ…ひぁっ…!ぁ、あっ…椿にいさ…ん、は…ぅ、ぁっ…!」
「琉生…琉生の中、熱くて、狭くて…すっげ気持ちいーよ…。好きだよ、琉生…っ…。」
繋がったままの状態でキスをされ、僕はすごく幸せな気持ちになった。
「ん…んん、椿兄さん…っ…も、っと…激しく、していいよ…?」
「…琉生…そんな色っぽい表情で、そんな台詞…反則だろ…っ。」
入口まで引き抜いては最奥まで突き上げてくる椿兄さんに、僕は気が遠くなりそうなくらい感じた。
「ひぁっ…ん、ぁっ…!んぁっ…は、ぁ…んっ……!椿兄さん…僕、もう…出ちゃう…っ…!」
「っ…俺も、そろそろヤバイかも…っ…!…っく……っっ…!」
より一層激しく突き上げられたあと、最奥に椿兄さんの欲の証を感じ、僕も自身から半透明な滴を迸らせ達した。
「ねえ…椿兄さん…あと少しだけ、このままがいいんだけど…だめ、かな?」
行為の後、椿兄さんが僕の中から抜こうとするのを僕は半ば無理やりに止めた。
「琉生…そんな可愛い顔でお願いされたら、俺…っ…。」
「…あ…ふふ、また大きくなった…。欲情、してるの…?」
「っ…琉生…!あんまりからかうなっつの!」
「…我儘だって解ってる…でも、離れたくないの…もう少しこのまま、繋がってたい…だめ?」
上目遣いで問い掛けると、椿兄さんは頬を赤らめながら僕を力いっぱい抱き締めて耳元で呟いた。
「…もー…琉生、可愛すぎ。いいよ…もう少し、このままで。でも、琉生の身体が心配だから、今日だけな?」
「……うん。ありがとう…椿兄さん。大好き……。」
月明かりに照らされた椿兄さんの銀色の髪が、とても綺麗で僕は思わず目を細めた。
僕は、いつからこんなに椿兄さんの事を想っていたんだろう。
もう、随分前から…僕の心は、椿兄さんに向いていた気がする。
そっと椿兄さんの手に自分の手を重ねると、優しく握ってくれる椿兄さんが愛おしい。
「…琉生…あの、さ。」
「ん…?どうしたの…?椿兄さん…。」
「…やっぱ、挿れたままはキツイ…しかも、琉生ってば無防備すぎるんだもん…欲情する…。」
切なげな表情で僕を見つめる椿兄さんに、僕の下半身は再び熱を帯びていく。
「……じゃあ、もう一回、する…?」
「…俺はしたいけど…琉生に無理はさせたくないから…。」
「…大丈夫…僕も、したい…椿兄さんに、愛されたい…。」
熱っぽい視線を椿兄さんに向けると、椿兄さんはゆっくりと僕に覆い被さってきた。
そして、僕らは朝陽が昇るまで互いの温もりから離れる事ができなかった…―――。
あと少しだけ、このままが良い
(あと少しだけ、君の温もりを感じていたいから)
end.
琉生受を増やして欲しいとのご要望があったので、どうせならマイナーなのが書きたいと思い椿×琉生にしました。どうでもいい話ですが、最近、どうも乳首への愛撫の描写を書き忘れてしまう事が多くて…私の足りない頭だと、完成度の高い性描写って難しいなーって痛感しています。でも朝日奈兄弟への愛はちゃんとあるので、これからも頑張ります。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。
素敵なお題は夢見月*様(PC専用)よりお借り致しました。ありがとうございました。
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