椿×梓 R18



「あーずーさっ!ちょっとこっちに来てー?」

ある日の夜。椿がとんでもないお願いをしてきた。

「椿、どうしたの?何か企んでる顔してるけど?」

椿は何やら手に大きな紙袋を持っていて、僕は訝しげに椿の顔を見つめた。

「これ、着てみてよー?」

椿に手渡された紙袋の中を覗き込むと、そこには薄ピンク色のナース服(聴診器付)と女性物の下着が入っていた。

「…何なの?これ…もう、また椿はこんな無駄遣いをして…。しかも、これを僕に着て欲しいって…正気なの?椿…。」

「だってだって、梓に似合うと思っちゃったんだもーん。ナース服!ちゃんと女物の下着付きなんだよー?」

「いや…ちゃんとの意味が解らないんだけど…。そもそも女物の下着を僕が履いたら変態だと思われちゃうよ。」

顔を赤らめて椿に反論するも、椿はなかなか諦めてくれなくて、僕は大きな溜息を吐いた。

どうしよう…?でも、これを着たら、絶対にエッチな事されるに決まってるよね…。

…別に、椿となら…嫌じゃないんだけれど、やっぱり恥ずかしいよ…。

「今日だけでいいから!ナース服が恥ずかしいなら、下着だけでもいーよ?」

「…そっちの方が恥ずかしいから。でも、まあ…一回だけなら…着てあげてもいいけど…。」

あまりに真剣な椿に根負けし、俯きながら呟くように言うと椿は僕を抱きしめて頬にキスをしてくれた。

「マ・ジ・でー!?ありがと、梓!やっば!想像するだけでテンションあがる!膝上30センチのナース服から覗く梓の真っ白な太腿…!そしてその奥にある女物の下着に、はみ出しそうになりながらもギリギリ納まる梓の…いった!痛いよ、梓ー!殴ることないじゃんかー!」

椿が調子に乗って恥ずかしいことを言うから、僕は思わず椿の頭を軽く殴った。

「…椿、それ以上言ったら本気で殴るからね。まったくもう…。じゃあ、着替えてくるから。…絶対に覗かないでよ?」

「はーい♪イイ子で待ってまーす!」

数分後…

着替え終わった僕は、ゆっくりと椿の元へ向かった。

思ったより下着が小さくて、大事な部分の形がはっきりと解ってしまい、僕は何だか妙な気分になった。

「…椿…着替えたんだけど…これ、思ってた以上に恥ずかしいよ…。」

「おー!梓、すっげ似合ってるよー。…下着もちゃんとつけてくれたんだ?ありがと♪」

僕は下着が見えそうなくらい短いナース服の裾を下に引っ張りながら椿の前に立ち、頬を赤らめ椿を見つめた。

椿はそんな僕に抱き付くと、ナース服の裾を捲り上げ僕の股間を弄ってきた。

「んっ…や、ぁ……っ…!椿…っ…。」

「梓…もう勃ってんね?興奮してる…?もっこりしててヤラシー眺め…苦しそうだから脱がせてあげよっか?」

椿は耳元で囁くように言うと、僕の身に着けている下着をスルスルと脱がし、僕の首に掛かっている聴診器を手に取り、いきなり僕自身に押し当ててきた。

「ひゃぁっ…!や、なに…?冷た…!ぁ…あっ…は、ぁん…っ…!」

聴診器の冷たい感触に、僕自身はビクビクと反応してしまい、僕は思わず顔を手で覆った。

「でも…感じるだろ?…梓の、すっげ脈打ってる…ね、梓…このまま抱いてもいーい?」

「こ、このままって…この格好でってこと?」

「うん……ナース服着た梓とエロイ事、いっぱいしたい。だめ?」

お尻の割れ目を優しくなぞられると、僕の身体はびくんと震え、唇からは甘い吐息が漏れ出す。

僕自身は既に固く膨張しきっていて、先端をスカートの裾が掠めているせいで余計に感じてしまい、半透明な滴が次から次へと溢れ出していく。

あまりにも恥ずかしいこの状況に興奮してしまった僕は、熱い視線を椿に向けると、小首を傾げてねだった。

「は、ぁ…ん、ん…っ…ううん、だめじゃないよ…。僕も、我慢できないから……僕に、エッチな事…いっぱいして?」

椿の唇に自分の唇を重ねると、すぐに椿の熱い舌が入り込んできて、僕は夢中で椿の舌を追った。


ベッドに腰掛ける椿の膝の上に跨るように座ると、椿の履いているジーンズのジッパーを降ろし、下着越しに椿の欲の塊に触れた。

「ん…っ、梓ってば、大胆だねー?そんなに俺のが欲しいの?」

「うん…欲しいよ…。ねえ…焦らさないで?もっと、僕に触ってくれなきゃ嫌だよ…っ…。」

「…ごめん。梓があまりにも可愛いから、意地悪したくなっちゃって。ほら、ちゃんと触ってあげるから泣かないでよ、梓?」

「泣いてな…っんぁっ…!は、ぁっ…つば、き……!そんな、いきなりっ…!も、だめ……っ!出ちゃうっ…あ…っ…ぁ、ん…っ…んぁぁっ…っっ…――ッ!」

椿の手が僕自身に触れ、形を確かめるように握り込んでくる。先端を親指で刺激されると、僕は一際高い嬌声を上げ椿の手のひらに熱い欲を迸らせ達した。

「梓のイク顔、エロ過ぎ…俺も限界かも。梓の中に、挿れてもいい?」

「ん……いいに決まってるでしょ?早く、椿の熱くて太いの…僕の中に、頂戴…?」

「梓……っ…!」

椿によって体勢を変えられ、ベッドに押し倒されると自ら脚を開き誘うように椿を見つめた。

性急に下着を脱ぎ捨てる椿が色っぽくて、僕の胸は高鳴る。

下着の中から現れる椿自身に、僕は思わず釘づけになってしまった。

「梓…そんな格好で、そんな瞳されたら…俺、優しくできなくなっちゃうよ…?」

「優しくなんて…しなくていいよ…。もう、これ以上待てない…だから、早く…。」

椿は僕の言葉を聴くと、僕の秘部に自身を宛がいずちゅ…っという水音を立てながら僕の中に入ってきた。

全部入ると、唇にキスをされた。椿の唇が熱くて、僕は胸が苦しくなるのを感じ、椿の指に触れた。

激しい律動の中、椿が僕の頬に愛しげに触れた。

椿の手に自分の手を重ね椿を見上げると、椿は瞳を切なげに揺らし僕を見下ろしていた。

「梓…俺、梓のこと、マジで愛してるよ…このままずっと繋がってたいくらい。梓は…?」

「僕も…同じ気持ちだよ?椿のこと、本気で愛してる。一秒も離れたくない…。」

椿が与えてくれる快感に、椿がくれる優しくて温かい言葉に、僕の瞳からは涙が溢れてくる。

「梓…っ!俺…もう…っ……!」

「んっ…うん…僕、も……一緒にイこう…?」

最奥を数回突かれると、椿は僕の中に欲の証を注ぎ込み僕を後ろから抱き締めた。

椿の熱い精液を最奥に感じると、僕は身体をビクビクと震わせ自身から半透明な滴を放ち、椿の指に自分の指を絡めた。



「梓…一つ頼みがあるんだけど、聞いてくれる?」

「うん?何…?」

「今度は…メイド服着て欲しいなーって。似合うと思うんだよねー。」

「それは別にいいけど…でも、すぐに脱がすならあんまり意味ないんじゃない?」

「いーや、意味はある。メイド服を脱がせるのが興奮するんだからさー。」

楽しそうに話す椿を見ていると、僕まで嬉しくなってくる。

でも、メイド服……着る事になるのかな?

恥ずかしいけど、でも…椿に愛して貰えるきっかけになるなら、いいかな?

女装をさせられて興奮してる僕もどうかと思うけど、椿の喜ぶ姿を見れるのは嬉しいから。

「…椿。大好きだよ…。」

椿の胸に頬を寄せ、掠れた声で呟くと、椿は僕をギュッと抱き寄せ耳元で囁いた。

「俺も…梓が大好きだよ。」

椿の甘い声が、僕の胸に響き渡る。

好き。そのたった一言で、こんなにも幸せな気持ちが生まれる。

永遠なんて保証のないもの、信じているわけじゃないけれど

椿なら、きっと何があっても僕の隣に居てくれる…

そんな気がしてるよ。

もしも梓が椿に女装させられたら
(君の願いなら、僕は何だって叶えてあげたくなるんだ)

end.

椿梓で女装ネタを書いてみました。少し、書き方変えました。いちいち主人公の心情を最初と最後に入れるのが面倒になってきたので…(待て)最後の()の中の一節はこのサイトの味でもあると思うので、なくさない方向で考えています。ツバアズはやっぱりエロくしたくなりますね。皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。タイトルそのまんまですみません(笑)


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