椿→棗←梓 R18(棗総受)


俺の中で、椿と梓はいつも特別だった。

けど、二人が俺を恋愛対象として見ていたなんて、俺は気付かなかった。

でも…やっぱり、俺は椿と梓に好かれるのは単純に嬉しくて。

ただ………まさか、あの二人があそこまで鬼畜だったなんて…

俺は、知らなかった―――。




ある日の休日。

俺の自宅に、椿と梓が突然押し掛けてきた。

「なーつーめっ!へへ、来ちゃった♪」

「ごめんね、棗。急に来ちゃって。上がってもいいかな?」

「はあ…どうせ、帰れって言ったって、帰らねえんだろ。…上がれよ。」

俺は諦めたような溜息を吐くと、椿と梓を部屋に上げた。




「で?二人揃って一体俺に何の用事なんだ?」

「んっとねー、棗を襲っちゃおうかなーと思ってさ。俺と梓、二人とも棗の事が好きだから…。」

「うん…お互いに譲れないから、それなら2対1でもいいんじゃないかって話になって。」

「…ちょっと待て。俺を好きってのは辛うじて解るんだが…俺が女役ってのはちっとも納得いかないぞ!」

俺は思わず後ずさると、二人がゆっくり近寄ってくる。

椿に壁に身体を押し付けられ、椿の熱い息が俺の耳にかかり、俺は甘い声が漏れそうになり唇を噛み締めた。

すると、梓がしゃがみ込み、俺の履いているジーンズのジッパーを降ろし、ジーンズを下着ごと脱がせられ、俺は思わず声を上げた。

「おま、えら…!ふざけんな!やめろって…っ…ぁ…っ!ん、んん…んぅ…!」

椿に腕を拘束されながらキスをされ、下半身は梓の咥内に収まってしまっている。

梓の舌のねっとりとした感触に、身体に力が入らなくなった俺はズルズルと座り込んでしまった。

涙目で二人を見つめると、今まで見たことのないような熱い視線を俺に向けていて…俺は興奮してしまった。

「棗……もっと、キモチ良いこと…俺らとしよーよ?棗も感じてるじゃん…。」

俺自身に指を這わせ、やんわりと握り込んでくる椿に、俺は思わず悩ましい声をあげてしまった。

「…やっ…ぁ、んぁっ…!いや、だ…!」

「へぇ…嫌なの?その割には、棗のここ…まだ弄ってもいないのに、もうこんなにヒクヒク蠢いて美味しそうな滴を溢してるね…?もう欲しいんじゃない?」

梓はくすっと微笑みながら、俺の秘部に舌を這わせ舐め始めた。指で拡げながら、中に舌を入れ舐めてくる。

熱くてザラリとした舌の感触に、俺はもう抵抗するのも忘れて脚を無意識に開き熱い視線を二人に向けた。

「…棗…その表情は反則だろ…棗ってこんな敏感だったんだな…。なぁ、梓。どっちから挿れる?」

「んー…僕、もう一秒も待てないから………。椿、ちょっと。」

梓は少し悩んだ後、椿と何やら内緒話をし始めた。俺はそれをボーっと眺めていた。

が、次の瞬間。恐ろしい事態が巻き起こった。少なくとも、俺にとっては。

「…なんだよ?二人してそんな妙な顔して…?」

「…俺達って、三つ子じゃん?やっぱり三人で気持ち良くなりたいからさ。だから、棗…同時に挿れてもいい?」

「棗のここ、すごく濡れて柔らかくなってるから。きっと入ると思って。いいかな…?棗…。」

「………いいわけねえだろ!!!どんだけ鬼畜なんだよ…!」

俺が大声で叫ぶと、二人は顔を見合わせ今度は俺に聴こえるように相談を始めた。

「…だってさー。どうする?梓?」

「うーん…こうなったら、強行突破かな。無理やりされるのも、意外と興奮するって言うでしょ?」

梓が怖い…梓ってこんな奴だったか…?俺の知ってる梓じゃない気がする…。

「…おまえら…ほ、本気で言ってんのか…?」

「うん、超マジだよ。な?梓!」

「うん、本気だよ。」

逃げようにも、身体が思うように動いてくれない。

俺の脚を大きく開かせる椿と、俺の秘部をぐっと指で拡げてくる梓。

そして…二本の欲の塊が秘部に宛がわれ、ミリミリ…っと痛々しい音を立てながら強引に挿入ってくる。

「ああぁぁぁっ…!いたっ…いたいっ…あぁっ…んぁっ…は、ぁ…んんっ…やっ…ぁ…!」

「…っ…入った…すげえ、俺達一つになってるな…棗…っ…好きだよ…」

あまりの激痛に目尻から涙がぽろぽろと溢れ、その滴を梓が愛おしげに舐め取る。

「棗…痛い?やっぱり、痛いよね…ごめんね…。」

そう言いながらも梓は激しい突き上げを止めようとはしない。

切なげな表情をする梓に、俺の胸は締め付けられた。

「あぁっ…!ぁ、あっ…はぁ、ん…ぃ、あっ…!ひ、ぁ…っ!ん、んぁ…っ!も、出るっ…あっ…ぁ…っ…あぁぁぁ―――っ!」

そして、激しい痛みも徐々に快感へと変わっていき、俺は艶めかしい嬌声をあげると、自身から熱い精を放ちそのまま床に倒れ込んだ。

数秒後、椿と梓の精液を体内に感じると、俺はびくんと身体を震わせながら二人を見つめた。

すかさず椿が俺を抱き留めると、俺の髪を優しく梳いてくる。

「………はぁっ…は、ぁ…お前らなあ…!俺を好きなんだったら、もう少し優しくしてくれよ…まったく…。」

「ごめーん、棗。…でも、その言い方だと、優しくしてくれるならエッチな事したいっていう風に聴こえるんだけどー?」

「ごめんね、棗…僕が我慢できなかったから…でも、棗…すごく感じていたよね?僕、嬉しかったよ…。」

二人に抱き付かれながら、俺は盛大な溜息を吐き、そっと二人の背中に腕を廻した。

「ったく…椿も梓も、自分勝手すぎだ。俺の気持ちはどうでもいいのか?」

「…そうでした。じゃあ、質問。棗は、俺と梓の事好きですかー?」

「…それ、僕もすごく気になっていたんだ。棗の気持ちを聴かせて…?」

真剣な眼差しを向けてくる二人を交互に見つめ返すと、俺は少し微笑んで二人の手を片方ずつ握った。

「………好きだよ。俺が椿と梓の事を、嫌いになるなんて…ありえないだろ?」

「…マジ?じゃあ、じゃあ…また俺らとこういうこと、してくれる…?」

不安気な表情で訊いてくる椿と、同じく不安そうな表情で俺の答えを待つ梓。

その表情は何だか可愛く見えて、俺は穏やかに微笑むと小さく頷いて見せた。

「棗…本当に?じゃあ…また、今日みたいに、3人で…できるの…?」

「ああ…構わない。けど…同時に挿れんのだけは、2度とするなよ…?こっちは死ぬ程恥ずかしいし、死ぬ程痛かったんだからな!」

俺は顔が熱くなるのを感じながら、二人を睨み付けた。すると、椿と梓は顔を見合わせ甘えるように言った。

「「…たまにならいい?」」

「…………2度とするなって言ってんのが、わかんねえのか!!!」

息ピッタリな二人の発言に、俺は腹の底から声を張り上げた…。


ずっといっしょに。
(二人の溢れる愛を受け止められるのはきっと、俺しか居ないから。)

end.

帝様より、椿→棗←梓のシチュが見たいですとのリクエストを頂きましたので、早速書いてみました。このお話は、ちらん様より頂いたアイディアも使用しています。帝様、ちらん様、ありがとうございました。若干短くまとめちゃいましたが、皆さんに少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。


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