要×昴 R18


「すばちゃん。ちょっとこっち、おいで?」

「何だよ、かな兄?」

「いいから、おいで。」

強い視線と低めの声に、俺の心臓は高鳴った。

ゆっくりとかな兄の傍に近寄ると、ふわっと甘い香りに包まれた。

かな兄に抱き締められたからだ。

「かな兄の体温、落ち着く・・・。」

俺はかな兄の腕に片手を添えそっと瞼を閉じた。

「すばちゃん・・・そんな可愛いこと言ってると、キスしちゃうよ?」

「・・・構わないよ。俺、かな兄のこと・・・好きだし・・・。」

「すばちゃん・・・そういうこと言うのは、俺にだけなんだよね?」

かな兄の不安そうな問い掛けに俺は思わず目を開けてかな兄を見つめた。

「・・・当たり前だろ。俺はかな兄しか見てないんだから・・・だから、そんな顔しないで。」

かな兄の頬に手を伸ばすと、かな兄の唇が俺の唇に重ねられてそのまま深いキスを交わした。

「ん・・・ぁ、かな兄・・・。」

「すばちゃん・・・そんな声出されたら、俺、止められなくなっちゃうんだけど?」

俺はかな兄の欲に濡れた瞳を見つめると、これからされる行為を想像して顔が熱くなるのを感じた。

「・・・かな兄は、俺が欲しい?」

真っ直ぐに見つめ問い掛けると、かな兄は俺の耳元で擦れた声で囁いてきた。

「・・・欲しいよ、すっごく。すばちゃんだけが欲しい・・・早くすばちゃんの全部に触れたくて堪んない。」

耳にかな兄の熱い息がかかる。それだけで、身体がびくん、と反応してしまい恥ずかしくなる。

「すばちゃんは耳が弱いんだよね・・・すばちゃんの弱いトコ、全部知りたい。・・・教えてくれる?すばちゃん・・・。」

「・・・自分じゃよく解らないけど・・・多分、かな兄に触られたらどこでも感じるような気がする・・・。」

言った後で恥ずかしくなりかな兄から目を逸らすと、かな兄はギュッと俺を抱き締めてきた。

「・・・・・・あーもう、すばちゃん可愛すぎだから。今日、優しくできるかな・・・俺。」

言いながらも俺の服を丁寧に脱がせていくかな兄。乳首をコリコリと弄られると、思わず甘い声を漏らしてしまう。

「ん・・・ぁっ・・・、は、ぁ・・・かな兄・・・っ」

「すばちゃん、乳首気持ちいい?こんなに尖らせて可愛い・・・。」

乳首をちゅぱちゅぱと吸われると、下半身に熱が集まっていくのを感じて俺は脚をもぞもぞさせながら涙目でかな兄を見つめた。

「・・・か、かな兄っ・・・乳首だけじゃ嫌だ・・・。他の場所も弄って・・・お願い。」

「・・・んー?他の場所、ってどこ?ちゃんと言ってくれないと解らないよ?」

かな兄は意地悪だ。解っている癖にいつもこうやって俺に言わせようとする。

俺は、死ぬ程恥ずかしいのをグッと堪えて吐息混じりに呟いた。

「・・・俺の固くなってるコレ・・・触って・・・扱いて、気持ち良く・・・して?」

俺は自分の中心に指を添えると、涙目でかな兄に懇願した。

「・・・すばちゃんのおねだり、可愛すぎて心臓破裂するかと思った。・・・いいよ、気持ち良くしてあげる。」

かな兄の綺麗な指が俺自身に添えられ、上下に扱かれる。

もう既にパンパンに張り詰めていたから、すぐに限界が近づいてくるだろうな・・・。

かな兄とこういう事をするのは初めてじゃないのに、俺はいつだってドキドキしてしまうんだ。

かな兄は緊張とかしないのかな。やっぱり、人を抱くのに慣れているんだろうか・・・?

「・・・かな兄っ・・・好き、って・・・言って・・・ぁっ、はぁっ・・・、んぁっ・・・!」

気付いたら俺はこんな事を口走っていた。不安とかじゃなくて、ただ、かな兄の"好き"が欲しくなったんだ。

「すばちゃん・・・。好きだよ・・・世界で一番、すばちゃんが好きだ・・・。」

その言葉を聴くと同時に俺は絶頂を迎え、かな兄の手の中に精を放った。

「はぁっ・・・はぁ、かな兄・・・さっきの、本当・・・?」

「ん?さっきのって・・・あ、世界で一番すばちゃんが好きだってやつ?」

俺がこくんと頷くと、かな兄は笑顔で頷いてくれた。

「すばちゃんを愛してるからね、俺は。・・・だから、すばちゃんの中に挿れさせてね?」

かな兄がまだイッてない事をすっかり忘れていて、俺は慌てて頷き自ら脚を開きかな兄を見つめた。

「かな兄の温もり・・・全部、俺にちょうだい・・・?」

「っ・・・すばちゃん・・・!」

秘部にかな兄の熱く昂ぶった自身が宛がわれ、そのまま一気に奥まで貫くように突き上げられる。

「あっあっ・・・!はぅっ、あっ・・・ぃ、あっ・・・んっんっ・・・かなに、い・・・っ!」

「すばちゃん・・・っ・・・すばちゃんの中、俺のに吸い付いてくる・・・堪んないな・・・。」

ずぷっずぷっという艶かしい水音と俺とかな兄の声だけが響く部屋で

俺はかな兄の温もりを失くしたくないと心から想ったのだった。



「すばちゃん、腰痛くない?激しくしすぎたかな・・・。」

「大丈夫だよ、バスケで鍛えてるからこれくらい。・・・なぁ、かな兄?」

「んー?どうしたの、すばちゃん。そんなに見つめて。」

俺はかな兄の胸にそっと頬を寄せると、目を合わせずにこう呟いた。

「・・・これからも、傍に居てくれる?」

「・・・もちろん。嫌って言われても、離せないだろうしね。」

かな兄がくれる言葉はいつも温かくて、俺はかな兄にどんどん夢中になっていく。

これからもずっと、かな兄の温もりだけを

俺は欲しがるだろう―――。

君の温もりだけが欲しくて

(ずっとずっと、大好きだからね。すばちゃんも俺だけを見ていてよ?)
(わかってる。俺はもう既に、かな兄しか目に入ってないから大丈夫だよ。)

end.


昴が乙女チックになってる気が・・・でも話の内容的には気に入ってます。皆さんに少しでも気に入って頂ければ嬉しいです。


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