琉生×風斗 R18


いつからだろう?琉生兄の姿を目で追うようになったのは。

いつからだろう?琉生兄の傍に居たいと思うようになったのは。

琉生兄の事を、こんなにもこんなにも

愛おしいと想うようになったのは…―――。

ねえ、琉生兄。教えてよ。

琉生兄は、僕の事…どう想っているの…?




「ふわぁ…もうこんな時間か。台本読みながら琉生兄の事待ってようと思ったけど、さすがに眠いな…。」

ある日の深夜――。

5階のリビングで台本読みをしていた僕は、時計に目をやった。

時計の針はもう深夜1時を回っていて、僕は軽く欠伸をするとソファに寝転んだ。

「…ただいま。…あれ?風斗くん…。…まだ、起きていたの?」

「琉生兄!お疲れさま。うん、台本読みながら琉生兄の事待ってた。」

言った後で恥ずかしくなり頬を赤らめると、琉生兄はふわりと微笑み僕の髪を撫でた。

「…ふふ、そうなんだ。ありがとう。…ねえ、風斗くん。今から部屋に来ない…?一緒に寝ようよ。」

「は?!な、何だよいきなり!琉生兄、疲れてるんじゃないの?一緒に寝るって…それって…っ。」

いきなりの誘いに戸惑いながらも、心の中では嬉しくて胸がドキドキしていた。



エレベーターの中で思い切って琉生兄の手に自分の手を絡めると、琉生兄は力強く握り返してきた。

琉生兄の部屋に入るなり、温かい腕に包み込むように抱きしめてくる琉生兄に僕の胸は締め付けられた。

「風斗くん…僕、風斗くんが好き…だから、今夜は寝かせられない。…いいよね?」

断る理由が見つからなくて無言で頷くと、僕は無言で目を閉じた。

すぐに琉生兄の顔が近づき唇が重なった。

その優しい温もりに涙が溢れると、琉生兄の舌が僕の目尻に触れた。

熱い舌が咥内に侵入し、僕は思わず琉生兄の背中に腕を廻した。

そして、琉生兄の指が僕の衣服を丁寧に脱がしていく。

「琉生兄…本当に、するの?」

僕が不安になって訊くと、琉生兄は寂しそうに眉を下げ僕の太腿にキスをした。

「風斗くんは…嫌?僕の事…好きじゃないの?」

「好きだよ…!大好き…ずっと好きだった…。でも…僕、こういうの初めてなんだ。だから少し恐いって言うか…。」

僕が正直にそう言うと、琉生兄は嬉しそうに微笑み僕の額にキスを落とした。

「ふふ…嬉しい。僕、今までこんなに素直な風斗くん、見たこと、無い。いつもの風斗くんも大好きだけど…素直な風斗くんは、もっと可愛い。」

「悔しいけど…琉生兄が可愛いって言ってくれるのは嬉しいから…たまには素直になってもいいかな…。」

琉生兄の手が僕の股間に触れ、僕は思わずビクンと身体を揺らした。

そのまま両手を添え口に咥え舐めだす琉生兄に、僕は思わず甘い声を漏らした。

「風斗くん…気持ちいい?固くなってきてるね…。可愛い…。」

「はぁっ…ん、は、あぁ…っ!そ、こで喋らないでよ…っ…ひ、あ…!あぁっ…――!」

琉生兄の舌遣いが気持ち良すぎて、僕は呆気なく琉生兄の咥内に熱を放出した。

「ん…っ…風斗くんの、美味しい…。ねえ…僕、もう我慢、できない…。挿れてもいい…?」

「飲まないでよ…恥ずかしいな…。…うん、いいよ…琉生兄に僕の初めてあげる…。」

そう言って笑うと、琉生兄は幸せそうに笑った。そして、琉生兄の熱く固くなった自身が僕の胎内に挿入ってきた。

初めてだからかめちゃくちゃ痛くて、生理的な涙がぽろぽろと零れたけれど、琉生兄と繋がれてるという事実に胸がいっぱいになった。

「風斗くん…大好きだよ。ずっと、ずっと。だから…他の人のものには、ならないでね。ずっと、僕の…傍に居て?」

情事後、琉生兄は僕を抱きしめたまま暫く放してくれなかった。

琉生兄が実は嫉妬深いという事を、僕は初めて知ったのだった。

「当たり前だよ…琉生兄が嫌って言っても、離れないから。覚悟しててよ?」



あんなに苦しかった片想い。

でも、本当は琉生兄も同じように苦しい片想いをしていたんだね。

もう、何があってもこの手を離さない。

ずっとずっと、琉生兄の傍に居ると誓うから…――。

たまには素直に
(素直になるのは、君の前でだけだけどね)

end.





久しぶりの更新になりましたが、待っててくれた皆様、ありがとうございます。今回は琉生×風斗を初めて書かせて頂きました。ずっと執筆していなかったので、腕が鈍っていてHシーンはほぼ無しのものになってしまい申し訳なく思っております。でも久々にピュアな作品を書けて楽しかったです。これからも亀更新にはなりますが、ミルクとスカイブルーを宜しくお願い致します。


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