祈織×昴 R18




「雨、結構酷くなってきたね。」

本を読みながら祈織がぽつりと呟く。

「ああ、雷注意報出てたしな。かなり降るのかもな。」

「昴兄さんは雷、大丈夫?」

気付けば祈織の顔が目の前にあって、俺は頬がかあっと熱くなるのを感じた。

「子供じゃないんだし、平気・・・うわっ!」

ゴロゴロ、ピシャァッ!

近くで雷が落ちた音がして、俺は思わず祈織の服にしがみついてしまった。

「・・・ほら、平気じゃないでしょ?無理しないで。抱きついてていいから・・・ね?」

祈織はなぜか機嫌良さそうに笑うと俺をギュッと抱き寄せてきた。

「・・・こうしてると、温かいな。」

祈織の体温と香りに包まれて、俺は完全にリラックスモードに突入した。

「もっと温かくなること、僕としない?昴兄さん・・・。」

「・・・うん・・・って、え・・・?今、な、何て言った・・・?」

部屋が薄暗くて祈織の表情がよく見えない。

でも、ひんやりした床の感触がするから、きっと今俺は祈織に押し倒されたんだろう。

「昴兄さん・・・僕、昴兄さんが欲しいんだ・・・。」

祈織の唇が近づいてきて、俺はギュッと目を瞑った。

絡んでくる祈織の舌が熱くて、俺は思わず身を捩らせた。

「はぁっ・・・は、ぁ・・・祈織・・・。」

「先に進んでも大丈夫・・・?」

不安そうに訊いてくる祈織に、俺は優しく笑いかけて頷いて見せた。

「いいよ、訊かなくても。祈織になら何されたって受け止められる自信ある。」

「昴兄さん・・・ありがとう、大好きだよ・・・。」

鎖骨に強く吸い付かれるとピリッとした痛みを感じて眉を顰めた。

いつの間にか服は全部脱がされていて、祈織も生まれたままの姿で俺に跨っている。

「・・・祈織の身体、綺麗だな・・・無駄な肉が無いし・・・。」

「そんなに見られたら恥ずかしいな・・・昴兄さんも綺麗だよ?汚したくなる。」

祈織の舌が乳首に這わされ、右手は俺自身を上下に扱いている。

「あっはぁ・・・んんっ・・・い、おり・・・ぃ、あッ・・・!」

「気持ちいい・・・?昴兄さん・・・こんなに固くして可愛い・・・。」

「あっ・・・そんな、こと・・・言わせるなよ・・・!大体、反応・・・見て、ればっ・・・分かるだろ・・・あぁっ・・・んぁ・・・っ!」

「それはそうなんだけど・・・昴兄さんの口から聴きたかったな、なんて・・・恥ずかしいよね、ごめんね?」

好きな人に触られて、感じない奴なんて居ないと思う。

裸見てるだけで甘勃ちしそうになったくらいだし・・・俺も大概変態なのかな・・・。

そんな事をボーっと考えていたら、急にねっとりとした感触が俺自身を襲った。

祈織が俺の股間に顔を埋め、俺自身を丁寧に舐め出したからだ。

「あっ、はぅ・・・あっぁっ・・・はぁっ・・・気持ち・・・あっ・・・んぁっ!」

声を我慢することも忘れ、俺は祈織が与えてくれる快感に身を委ねた。

「昴兄さん・・・もう、僕も限界みたい。・・・昴兄さんの中に入らせてね?」

耳元で囁かれるだけで達してしまいそうになる。

慣らしてもいないのに、既にトロトロだった俺の秘部はすんなりと祈織のモノを飲み込んでしまった。

「あっぁ・・・!祈織、おっき・・・っ!あ、はぁ・・・んっん・・・!動いて・・・?いおり・・・っ」

涙目で見つめると、祈織は激しく突き上げてきた。

奥まで何度も抉られるように突かれ、俺は悲鳴に近い嬌声を上げ感じてしまった。

「あぁっひぁっ・・・!あぁぁっ!や、んぁっ・・・!も、イク・・・あ、あぁぁぁ―――ッ!」

「昴兄さん・・・!そんなに締め付けたら、僕もヤバイかも・・・っ・・・っく・・・・・・ッッッ・・・!」

興奮が最高潮に達し、ほぼ同時に絶頂を迎えた――。




「祈織の・・・想像以上にでかくてビックリした・・・。」

「昴兄さんは、大きいのは苦手?」

「そんな事ないって。むしろ、でかい方が気持ちいいっていうか・・・いいと思う。」

「ふふ、そっか。ねえ・・・昴兄さんは、僕のこと好き?」

急に訊かれて、俺は戸惑いながらも優しく微笑み頷いた。

「・・・好きだ。多分、祈織が思ってる以上に、俺は祈織に惚れてるよ。」

「昴兄さん・・・嬉しいよ。大好き・・・。」

雷は次第に収まり、雨も小降りになっていた。

静かな雨音を聴きながら、俺と祈織は朝方まで抱き合っていた。
雷と兄
(ただひたすらに愛を囁き合うのも、悪くないって気がした。)

end.

祈織×昴でした。ラブラブ目指し不完全燃焼。タイトルは適当です。
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