※奈津弥さんリクエスト


「サンジくん!!」
敵の海賊に攻撃されそうになったサンジを、どん、と押して攻撃を無理矢理避けさせたのは良かったが、その代わり、振り下ろされた刃はaaaのふくらはぎを裂いた。

世話

「ごめんよぉ、aaaちゃん!!」
ボロボロと大粒の涙を流すサンジに、aaaは苦笑した。
「そんなに泣かないでよ、サンジくん。私がしたくてしたんだから」
チョッパーが包帯をきつく巻くと、痛みに耐える声が聞こえ、なおさらサンジは心が傷付く。
「aaaちゃんの綺麗な足に傷が…!!うおぉ…なんて最低なやつなんだ、おれァ…」
サンジは床に倒れて涙を水溜まりになるまで流す。
「でも、この傷は深くないし治ったら跡もあんまり残らないと思うぞ!よかったな!」
白衣を着たチョッパーがaaaに向かって笑った。
「ありがとう、チョッパー。さすが、ドクター」
「ドクターなんてっ、うれしくねェぞ!」
チョッパーは、にやけながら変なおじさんの動きをする。
aaaはチョッパーに微笑みながら、サンジを立たせた。
「ほら、サンジくん。こんなとこに寝てないで、キッチンに行こ」
aaaが両足で体重を支えようとすると、傷が痛んでがくんと傷ついた右足から崩れ落ちた。
サンジがaaaを抱き留める。
「aaaちゃん、大丈夫っ?…歩くの大変だろ?おれが手伝うから」
「ありがと、サンジくん」
サンジはaaaを俗に言うお姫様抱っこをすると、キッチンに行った。

「げ」
「あ」
「てめっ」

キッチンでは、ゾロが酒を飲んでいた。
あんまり酒は飲むなと言われていたのに、ゾロは無断で飲んでいる。
サンジはaaaをソファに下ろすと、ゾロの酒瓶を取ろうとしたが、ゾロはサンジを一蹴する。
「おれが酒を飲みたい気分なんだ。飲ませろ」
「てめェの都合なんか知るか!その酒はロビンちゃんのだし、…あ!これブルックのじゃねぇか!ナミさんが気に入ってたやつもなくなってやがる!」
サンジがキッチンの酒が置いてある棚を探っているのを尻目に、ゾロはaaaに近寄った。
「aaa、足どうだ?痛ェか?」
ゾロはaaaの右足首を掴んで無理矢理自分の方に持って行った。
「痛っ」
痛がるaaaを気にせず、ゾロは包帯が巻かれた傷を見た。
「あっ、てめっ、aaaちゃん大丈夫か!」
サンジが二人に近寄り、ゾロを蹴ったが、ゾロはそれを避けた。
「aaa、てめェ、そんな傷で痛がってんじゃねェ!おれはここ切ったが全然痛くなかったぜ!」
ゾロが自分の足首をトントンと叩いた。
「だって、私ゾロじゃないし!」
「aaaちゃんはてめェみたいなマリモとは違うんだよ!」
aaaとサンジの台詞がかぶる。
「…aaaも鍛えとけ」
ゾロはひら、と手を振ってキッチンを出て行った。
「鍛えても無理だと思うなぁ…」
「脳みそまで筋肉だからそこまでわかんねェんだよ」
はは、と笑うサンジは空瓶を綺麗にテーブルに並べた。
島に着いたら捨てるために片付けておかなければならないからだ。
「あ…、そういえば、お風呂とかってやっぱり入れないのかな」
aaaが思い出したように聞いた。
「あー…どうだろ。傷が塞がるまで難しいかもなァ」
「お風呂入れないのか…」
はぁ、と溜息を吐きながらaaaは肩を竦めた。
「……おれが体拭いてあげるよ」
サンジがaaaの目の前に立って言った。
酒瓶の整理は終わったようだ。
「…自分で出来るから大丈夫…っ」
「背中とか、してあげるから」
サンジはaaaの隣に座って、耳元で囁いた。
aaaは体の内側がぞくぞくとするのを感じた。
「……サンジくん…」
「おれのせいでaaaちゃんはケガしたんだ。おれにさせてくれよ、なァ」
サンジはaaaの服を脱がしにかかる。
「今…?」
「…してあげる」
下着も脱がされ、aaaは上半身裸になっていた。
これから下も脱がされるのだろう。
「まだ昼だよ…」
まだ1時で、しかもいつ誰が来るかわからないキッチンで、情事のまね事を始めようとするなんて、ありえない。
「大丈夫、誰も来ねェよ…」
「あ…」
タオルも持たず、サンジはaaaのきめ細やかな肌を味わうように触り、口づけた。


〇Message
奈津弥さん、リクエストありがとうございます
サンジがお世話するということで、あんまり世話をしていないどころか、セクハラしてる!ってなってしまいましたが……
私は書いていて楽しかったです
これからもサイトをよろしくお願いします!


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -