「あ、あれ?、サンジくん。珍しくマリモくんと本読んでる…?、あ、あれは、エロ本ーッ!!」
がびーん、と衝撃がaaaを打った。
そりゃあ、当たり前でしょ、だってサンジくんとかマリモくんとか、ルフィだってそりゃあ、そういう年齢なんだしエロ本だって普通に読むしそれ以上のことも、その、しちゃったりするわけで、って私、サンジくんと付き合ってるのにキスさえしてない気がする。
私より、エロ本っすか。


モノホンでよろしく!


サンジと別れたゾロがトレーニングルームに行ったのを見計らい、aaaはゾロを訪ねた。
「よっ、マリモくん。さっきなんの本読んでた?」
腹筋を鍛えるため上体起こしをするゾロの横に座り、aaaはつんつんと足をつついた。
「エロ本」
「えっ!」
さらっと答えたゾロに、aaaはうろたえた。
「あ?、なんだよ、ふうっ」
上体起こしを続けるゾロは息を吐いた。
「や、あの……恥ずかしがらないの?」
「…見ちゃいけねぇのかよ」
「うっ」
凄んだゾロに短いうめき声のようなものを上げたaaa。
「うぅ……恥じらえよォオ」
「仕方ねーだろ、たまんだよ」
に、と獣のような悪い笑みをしたゾロ。
aaaは少し体が震え、それに気付いてぶんぶんと首を横に振った。
「ばかっ!マリモのくせに!」
「マリモって呼ぶな!…で?、用はそれだけか?、トレーニングの邪魔になンだけど」
上体起こしを終えたゾロは立ち上がって、その辺に転がっていた1トンバーベルを軽々と片手で持ち上げ、腕を上下させた。
「えっと…あー…あのですねぇ、ゾロ。サンジくん、どんなの見てた?」
なんだか恥ずかしくなってきたaaaは顔を赤くさせた。
「なんで、ンなこと聞くんだ」
滝のように汗を流しながらゾロがaaaに聞いた。
「私ってサンジくんと付き合ってるでしょ?付き合って間もないからかもしれないけど、……まだキスもしてないんだよね」
はぁ、と大きく溜息を吐いたaaaは続ける。
「だから、サンジくんが求めるような女に少しでも近付けたらって思って…」
「あー…」
ゾロはaaaの話を聞いて、さっきのサンジとの会話を思い出した。

男部屋から発掘されたいやらしい本をぺらぺらとめくるサンジとゾロ。
「あぁーやべぇ勃ってきた」
笑いながらサンジが言う。
「ダーツのどこに勃起する部分があんだよ」
「アァ!?…お、これなんかいいなァ」
サンジの視線の先には、股間をさらけ出し局部にいわゆる大人のおもちゃをくわえ指を這わせている女性の姿。
「あー…aaaちゃんがしてくれたらなァ。でもドン引きしそうで怖ぇよ」
「結構、ヘンタイだな」
「こんなんが好きなテメェに言われたくねぇよ」
サンジが指差した先には、縄で縛られ泣く女性が足を広げて濡れたそこを見せ付けている姿だった。
「…テメェも好きだろ」
「まぁな!」
恥じることなく、すっぱりと言い切ったサンジだった。

「…好いた女ならなんでもいいだろ」
ゾロは1トンバーベルを床に置いた。
「…そういうもん?、ていうか、どんな話してたの?」
aaaがゾロを覗き込んだ。
「それは言えねェ」
「なにそれ!」
「気になるんだったらダーツに聞きゃいいだろ」
しっしっとゾロは手を払った。
「……もう、ゾロのけち!」
aaaはトレーニングから走って出て、サンジの元に向かった。

「サンジくん」
船尾で一服していたサンジに近寄り、袖を引っ張った。
「なんだい?、マイプリンセス」
にっこりと微笑んだサンジはたばこを海に投げ捨て、aaaを抱き寄せた。
「あ、あのね…私って、魅力ないかな?サンジくんが求めるような女になってる?」
「どうして、急にそんなこと…」
サンジはaaaの髪を撫でながら、aaaを見つめた。
「さっき、あの、……そういう本読んでたから……。私たちって、キスもしてないから…私じゃだめなのかなって、思って…」
aaaは次第に涙が溢れてきて、両手で顔を覆った。
「aaaちゃん」
サンジはaaaをぎゅうと抱きしめると、aaaの手を掴んで顔からどけた。
「…キスしたいなら、言ってくれよ」
「へ?……っんん!」
aaaが返事をする前にサンジの唇が重なった。
吸い付いて舌を絡め合う、初めてのキスにしては、深いキス。
「はぁ…サンジくん?」
「いやあのな、おれちょっと変な趣味っつーか、セックスが激しくてなァ。それでaaaちゃんビビらせちまったら嫌だなって思って……、ほら、キスすると自然とそういう雰囲気になるだろ?だからできなかったんだけど…、それでaaaちゃんを悲しませてちゃ、おれもバカだな」
はぁ、と溜息を吐いて、サンジはaaaの頬にキスを何回か送った。
「…なぁ、引かないって約束してくれ。だったら、aaaちゃんと安心して出来る」
す、とサンジは右手小指を出した。
「……うん」
aaaは頷いて、右手小指を出すと、二人は指を絡めた。
「じゃあ夜は覚悟しとけよ!」
「…へっ?」
にっ、と笑ったサンジと、とぼけた表情をしたaaaだった。

その日の夜、キッチンにて。
「あぁっ、や、…アァ!」
「可愛いなァ、aaaちゃん…」
サンジはaaaの中にいれた指をピストンしながら、aaaの胸に口付けた。
「んん、はぁ…っ!っあ!」
「…aaaちゃん、まだまだ夜は長いぜ?」
そう言ってサンジはシャツを豪快に脱いで床に放り投げた。
「待って、サンジく…、んあ!あ…サンジく、愛してる、よう…」
さらさらと揺れるサンジのブロンドに手を添えて、aaaは呟いた。
「おれも…愛してるに決まってる!」
指を引き抜いて舐めていたサンジはすばやく前をくつろげると、aaaの入口に押し当てた。
「いくよ?」
「うん…」
サンジはaaaに微笑んで、キスを交わした。


〇Message
50000hit Thank you!
ありがとうございます
ですがまぁ、遅くなってしまいましたね、すいません
数字アンケートの結果、サンジくんは変態と相成りました
エロ本のくだりが露骨な表現になってしまいまして申し訳ありません、反省してます!
たばこのポイ捨ては禁止です!
本当、50000hitありがとうございますー!!


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