アヤさんリクエスト


「ゾロー、まだー?」
「まだだ…!」
腕立て伏せをするゾロの背中に乗っているのはaaa。


好きだからこそ


キッチンにて、ナミとサンジ。
「あれ?、aaaちゃんは?」
「んー?、あら、どこ行ったのかしらねー」
サンジは三時のおやつの片付けを、ナミはイスに背をもたれて本を読んでいる。
「…どこ行ったんだろ」
洗い物をしていたサンジは泡だらけの手を洗い流し、キッチンから出て周りを見渡した。
甲板にはルフィとチョッパーとウソップとブルックが遊んでいるだけで、aaaの姿は見られない。
「いねぇな」
aaaがいないことを確認してから、サンジは洗い物をしに戻った。
「いなかったの、aaa」
「はい…」
「心配症ね!大丈夫よ、aaaだって子供じゃないんだから」
ナミはそう言って、紅茶を啜った。
「…そうですけど」
肩を竦めてサンジは洗い物を済ませた。
ナミに向かい合うようにイスに座ると、レシピを広げた。
「本当にaaaのことが好きなのねー。見てるこっちが恥ずかしくなるわ」
くす、と笑ったナミ。
「はは…、本当、愛してます」
ある料理のレシピが書かれた紙を二、三枚選んでナミに見せた。
「今日の夕飯どれがいいですか」
「aaaに聞かないの?」
「…今日はナミさんです」
それにaaaちゃんいないし、と言いながら、サンジはレシピを眺めた。
「レディには平等に優しいのね、サンジくんって」
「はい」
サンジの笑顔にナミが微笑んでレシピを指差すと同時に――。

「おい、グル眉!酒!」

バン、とキッチンのドアを開いたのはゾロだった。
「あ!?」
サンジが睨むのも気にせず、酒を出せとゾロは言う。
「…ったくアル中かよ」
サンジは棚から酒瓶を取り出すと、ゾロに向かって投げた。
ゾロは酒を受け取ると、キッチンを出て行った。
「…騒々しいわね」
はぁ、と溜息を吐くナミ。
「クソマリモのくせに………ん?」
ふとaaaの声がした気がして、サンジがキッチンを出てゾロが行った方を見遣ると、ゾロとaaaが話し合っているようだった。
遠くてどんな話をしているかは聞こえない。
aaaとゾロの距離が近く、親しげに話している。
「……」
「…仲良いわね」
サンジの隣からaaaを眺めるナミが言った。

サンジは夕飯を作っていた時、aaaがやってきた。
「サンジくん」
「……」
いつもは返事をしてくれるサンジが何も言わない。
「どうかした?」
声をかけても、包丁で魚を捌いているだけで、サンジは反応を示さない。
「サンジくん!」
「…aaaちゃん、ちょっとだけでいいからどっか行ってくれねぇか?」
「え…」
サンジの言葉に、aaaは唖然とした。
「な、なんで、サンジくん……やだ、絶対行かないから…」
「お願いだ、今は…!!」
サンジの言葉を遮るように、aaaがサンジの肩を掴んで無理矢理視線を合わせた。
「……aaaちゃん、」
とても辛そうな顔をしているサンジ。
「サンジくん、なんで…」
「aaaちゃん、今は駄目だ……、乱暴しちまいそうだよ…」
包丁をまな板に置いて、サンジがaaaを離そうと肩を押した。
「…どういうこと?」
「aaaちゃんがクソマリモと話してるとこ見てから…、嫉妬してる」
いつ見たんだ、という疑問を無視してaaaはサンジの言葉を聞いた。
「…独り占めしてぇ、キスしてぇ……セックスしてぇってずっと思ってるんだ…」
はあ、と溜息を吐きながらサンジは言った。
「……サンジくん、私もだよ。サンジくんがナミちゃんとかと話してると……やだなって思うよ」
エッチはどうだろう、と言いながらaaaは笑った。
「…aaa、ちゃん」
「これって、サンジくんのこと愛してるからだよね」
「……うん、そうだね」
サンジはaaaの腰と背中に手を回して抱きしめた。
aaaの頬にキスをすると、擽ったそうな素振り見せて、サンジの肩に顔を埋めた。
「…大好き」
「おれも、クソ愛してるよ」

ナミとゾロに夕飯はまだかと怒られるまで、あと五分。


〇Message
アヤさん、リクエストありがとうございます
嫉妬&イチャイチャシーンが少なくてすいません
こんなのでよかったらどうぞ
いつも、だなんてとっても嬉しいです
サイトは今度行かせて頂きますね
アヤさんのみフリーです


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