いつもテレビで見ていたヒーローが、今ここにいます。
なんでだろう。


どうなるの!


「あ、あの、なんで…その…ヒーローがいるんですか?ていうかなんでタイガー&バーナビーが…な、なに…これ?ドッキリ?」
テンパる私を尻目に、私の家のリビングで、ヒーロースーツを着たままくつろいでいる。
「え?そりゃあ、ここが俺の家だから?」
タイガーがひらひらと手を振った。
「はっ、はぁ?なんのこと言ってるんですか!」
うろたえながら、私は頭の中を整理しようと頑張った。
「え……あーっ!!スーツ着たまんまだったー!!バニー早く言えよ!」
「えぇ!?このままでもいいのかと思ってツッこまなかったんですよ!?僕のせいにしないでください!!」
慌ててスーツを脱ぐタイガー&バーナビー。
なんなんだろう、この人たち。
「…っていうか不法侵入ですよ…ね…、え?」
「不法侵入じゃない!!俺だ、aaa!」
「虎徹…」
ヒーロースーツの下の人物は、私の恋人、虎徹だった。
こんなの、知らない。
どういうこと、虎徹。
「…?どういうことですか?説明してください、虎徹さん」
バーナビーさんが虎徹を見ながら眼鏡をかける。
「俺、今までaaaになんの仕事してるか言ってなかったんだ。…こんな形でバレるなんてな」
ははっ、と笑った虎徹。
私にとっては笑い事じゃ済まされないのに。
「…どういうこと!!虎徹!!虎徹みたいなヘタレがヒーローなんて信じられない!」
「ひどくねぇ?」
スーツをほっぽって、虎徹は私に近寄ると、ぎゅうと抱きしめてきた。
「aaa、ヒーローの俺はダメか?」
「うっ!…そんな顔しないでよ…」
虎徹は目をうるうるさせて、今にも泣きそうだ。
「aaa…」
「テンパってるだけだから、お願い離し……ん!」
ぐい、と虎徹の胸を押すと、離れるどころかなおさら抱きしめてきて、キスしてきた。
近くにはバーナビーさんがいるのに、恥ずかしい。
「っはぁ、…虎徹!」
「そんなaaaが好きだ…」
「く、苦しいよ…!」
唇を離されたと思ったらまた抱きしめてきて、虎徹はいつまでも私を離そうとしない。
自分ではどうしようもないから、側で部屋を眺めているバーナビーさんに手招きをした。
「虎徹さん、そろそろ離さないと…」
バーナビーさんが虎徹に言った。
「ん?うわっ!悪ィaaa!」
息苦しさにぐったりした体を虎徹に預けて、私は虎徹とバーナビーさんを交互に見た。
「なんで虎徹とバーナビーさんがこんなところに…?」
「あ!そうそう!前にバニーん家で酒飲んでたらブッ壊しちまったんだよなー」
ケラケラと笑う虎徹は、他人事のようにそう言った。
「さすが"正義の壊し屋"…。でも、なんで私の家なの?虎徹の家は?」
「その後俺の家で飲んだら」
「また壊したんです」
虎徹の言葉に続くように、バーナビーさんが言った。
「…何それ。バカじゃないの!私の家なら壊れたっていいっていうの!?」
虎徹の横暴な言葉にキレる私。
「いや、好きな人の家なら壊さないかもってことで」
虎徹がソファに腰掛けて言った。
「なにそれっ!バーナビーさんはそれでいいの!」
「仕方ありませんよ、連帯責任です」
「バーナビーさんの冷徹!」
私は虎徹の隣に座った。
「それに、僕もaaaさんに興味ありますしね?」
に、と意味深に笑ったバーナビーさん。
「え?」
「ハァッ!?」
驚いた私と、バーナビーさんに掴みかかる虎徹。
「どういうことだバニーてめー!!」
「家が直るまで、よろしくお願いしますね?」
虎徹を無視して笑いかけたバーナビーさん。

私、どうなっちゃうの!


〇Message
そして続かない。
ユズルさん、相互ありがとうございます。
なんだかよくわからない話になってしまいましたが、こんなのでよければもらって下さい。
遅くなってすみませんでした。
これからよろしくお願いしますね。


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