さえさんキリリク


昨日の夜はサッチとaaaとで飲み明かして、確実に二日酔いになるだろうと確信した。


モーニング・コール


誰かが布団に包まったマルコを優しく叩いた。
それに呼応して、二日酔いの頭がズキズキと痛みながら活動を開始する。
「マルコ」
aaaの声が、聞こえた。
「aaa…」
布団から手を出して、目の前にいるであろうaaaに触れようとした。
すると、手を握られた。
「おはよう、マルコ」
暖かいaaaの手が、マルコの手の甲を摩る。
「う…」
むくりと上半身を起き上がらせると、頭痛がひどく、頭を押さえた。
「大丈夫?」
「今日はそんなにひどくないよい」
眠気と頭痛でふらりとaaaの胸に倒れ込んだ。
急なことだったからか、それともマルコの体重が重いからなのか、aaaは不意打ちでベッドに押し倒されてしまった。
「…aaa」
ふわ、と欠伸をしながら、マルコがaaaをそのまま抱きしめる。
「マルコ…っ、ちょ、や、どいて」
「…ん」
aaaがぐいぐいとマルコの肩を押しても、マルコはaaaを抱きしめる腕を強くするだけで、退けようとはしない。
「マルコっ」
「ねみぃんだよい、寝させろい」
マルコがそう言うと、すうすうと寝息を立てて寝てしまっていた。
「もう」
aaaはマルコが覆いかぶさったままの状態で小さく溜息を吐いた。
そしてマルコの頭を撫でると、やわらかい胸に擦り寄ってきた。
「エロマルコ…」
少しだけマルコの寝顔を堪能してから、どうにかマルコを横にずらすと、ベッドから下りようとしたその時、マルコが動いた。
「あ、マルコ…。起こしちゃった?」
「……」
無言でマルコはaaaの腕を掴み、ベッドに組み敷いた。
「ちょっと、寝ぼけてるの?、マルコ!」
ばたばたと両手両足を動かして抵抗するaaaの唇に、マルコの肉厚な唇が重なった。
「んん…っ!」
マルコの舌が絡み付いてくる。
唇が離された時分には、息が乱れていた。
「寝ぼけてねぇよい…」
「じゃあっ、なんで…」
マルコを睨むと、マルコはaaaの手を取って、股間にもっていった。
固くなっているそれ。
「朝勃ちした」
さらっと重大な事実を告げるマルコ。
「かっ勝手にやってよ!私を巻き込まないで!」
「aaaがいるのに一人でやるなんて空しいよい」
マルコはふう、と溜息を吐きながら困った顔をする。
「じゃあ出ていくから!」
「離さねぇよい」
aaaの両手を掴んで、マルコは顔を近寄らせた。
「付き合え」
に、と意地悪く笑ったマルコに、胸が高鳴った。

「…ん、んっ」
「もっと声出せよい」
マルコがaaaの中に入れた指を折り曲げた。
「あぁっ!」
びくびくとaaaの体が震え、力が抜けた。
「…気持ち良かったかい」
頭を撫でながら、マルコがキスをする。
「……マルコ、してよ。はやく」
「……aaa」
「だって、マルコだって苦しいでしょ」
マルコの股間を撫でると、先ほどよりも固くなっている。
「…煽るなよい。優しくしてやりてぇんだからよい」
「朝っぱらから襲ってるやつが言う言葉じゃないよね」
aaaがマルコを叩くと、マルコがにやりと笑った。
「…するよい」
aaaの足を開いて、マルコは固くなったそれを挿入した。
「んあ…!」
「…う、aaa、愛してる…」
「あぁっ、は…、うん、私も愛してる…」
マルコが、奥を穿った。
快感で、頭を痺れた。

「サッチもエースもみんな起きてるんだから早くご飯食べに行こうよ」
「もう遅いよい」
ごろごろとベッドで話し合う二人。
「…エースも起きてんのかい」
「うん。多分、まだ食べてると思うよ」
時計を見ながらaaaは言った。
マルコを起こしに来てから一時間経っている。
「はー、食いに行くかい」
ベッドから下りて、服を着ると、ドアを開けた。
「げっ!!」
そこにはサッチがいた。
耳を当てて盗み聞きしていたようだ。
「…サッチ!!」
「だ、大丈夫だって!aaaとセックスしてるところからしか聞いてねぇから!!」
「一部始終じゃねぇかい!!」
逃げるサッチを追うマルコ。
「……き、聞かれてた。はずかしー」
「aaa、エースにご飯食べられるから早く行かないと」
ハルタがぱたぱたと走ってやってきた。
「マルコ!ご飯行くよ!」
サッチをボコボコにするマルコに声をかけると、マルコは最後に重い一発をサッチに食らわせてからaaaのもとに戻った。
「今日のご飯はなんだろなー」
「おれはピラフ食べた」
ハルタが言った。
「あ、なんかオムライス食べたくなってきたー」
「おれは和食」
「あはは、似合うー」
aaaが笑った。


〇Message
さえさん、33333hitキリリクありがとうございます
遅くなってすみません
キリリク初めてですごく嬉しいです
本当にありがとうございます!



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