旧短編 | ナノ


※現代パロディ(学パロ)



口を裂いて出て来た言葉は。


ナイトハーレムに愛され日和


ゾロー、と呼ぶ声が耳に届いた。
寝ているゾロにとっては不快極まりない。
「見て!」
少し息を切らしたaaaは、ゾロの前でひらりと舞った。
ひらりと風に靡く服は――。
「…ワンピース?」
「うんっ。ほら、入試受かったでしょ!?、だから買ってもらっちゃった!」
そう、aaaは今年高校生入試だった。
aaaが中学一年の時に先輩であるゾロに告白し付き合い始め、ゾロが中学を卒業してからも関係は順調に続き、ゾロと同じ高校に行くため、勉強を教えてもらった。
そして、aaaは晴れてゾロと同じ高校に受かったのである。
今、ゾロはaaaの家にいる。
入試が受かり、ゾロが褒美として買ってきたケーキを食べ終わり、一休みしていた時にaaaは着替えた。
しかしゾロはaaaのベッドで昼寝中だった。
「ほらっ、どう?」
「あー…?、あー、いいんじゃねぇの?」
やべぇ、可愛いなんて口が裂けても言えないから取り敢えず似合っていると言う。
とても曖昧な言葉で。
「うんっ!」
明るいaaaにとってたいしたことなく、ゾロの言葉を受け入れた。
「aaa」
ひらひらと手招きしてゾロはaaaを呼ぶ。
ベッドから半身を起き上がらせたゾロに、aaaは近寄り、ベッドに腰を下ろした。
「何?」
「よかったな」
ばふ、とaaaの頭を大袈裟に撫でるゾロは笑っている。
「…ゾロが、いたから。勉強教えてくれたから頑張れたんだもん…」
「…おぉ」
ゾロはaaaを後ろから抱きしめた。
「ゾロと一緒の学校って、嬉しい」
ゾロが胸の下辺りに回した腕をそっと撫でるaaa。
「一緒にお昼ご飯食べたり、一緒に学校行ったり…帰ったりしたい」
「あぁ」
「帰りに……寄り道とかしたり…」
ゾロの手がするするとaaaの体を這う。
aaaは擽ったそうに身を捩る。
「寄り道か…」
「うん。マックとか……ミスドとか…?」
「いいな」
ワンピースの前のボタンを外し始めたゾロ。
aaaは抵抗することもなく、ゾロの腕に触れているだけだ。
体はゾロの逞しい胸に預ける。
「なぁ、aaa…。勉強ばっかだったから溜まってるだろ。おれんとこの高校に受かった褒美な」
ゾロはそう言いながら、ワンピースの前を開き、胸を優しく揉む。
「ん…、ゾロ、好き」
「知ってる」
ぼふ、と音を立ててゾロはaaaをベッドに押し倒すと、ゾロはいやらしく笑った。
「ワンピース、買ってもらったんだろ?今日は脱がさずやっか」
「…汚さないでね!」

「しわくちゃ」
行為を済ませた二人は服を整える。
aaaのワンピースは汚さないようにしたために、しわしわになっていた。
「アイロンすりゃいいだろ」
「…うん」
取り敢えずそれを着込むaaa。
めくれ上がったワンピースから白い足が伸びている。
「aaa、エロい」
ゾロはその足を眺めながら呟いた。
「はぇっ!?何が!」
ボタンを閉めていたaaaがゾロに問うが、ゾロは何も言わなかった。

「来週のデート、それで来いよ」
ゾロはaaaの着ているワンピースを見ながら、そう言う。
「…ん?、うん。これ好き?似合う?」
「……ん」
短い返答。
しかしaaaは満面の笑みを浮かべた。
「うんっ、これで行くね」
ゾロは無言で首を縦に振った。



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