旧短編 | ナノ


※現代パロディ(学パロ)
※SSS、ほぼ会話文



初めて授業をサボってみた。


ヒコーキ


「って言っても自習だけど」
「aaaちゃんがサボるなんて…可愛い!」
謎の発言をするサンジ。
「あっ、なんかプリントはっけーん!これ保健だよりだー」
「へー。誰も読んでないわよね」
とナミが言う。
aaaは保健だよりを折りたたむ。
「じゃーん!」
aaaが見せたのは飛行機の形の保健だより。
「うほー!スゲー!」
テンションの上がるルフィ。
「おい、aaa、ここ折るともっと飛ぶようになるぞ!」
アドバイスをするウソップ。
「へぇー、そうなの!?」
「そうだ!!こうやってなぁー」
aaaとウソップが紙ヒコーキを作り、それを優しく見守る皆。
「よしっ、できた!飛ばしてみよー!」
屋上からだとよく飛ぶだろう。
aaaは立ち上がり、柵から手を出し、紙ヒコーキを飛ばす。
「おっ!」
風に乗り、それは飛んでいく。
グラウンドの真ん中辺りにきた時、それは急降下し始めた。
「あー…、って、え!」
「どうしたの?」
aaaの驚く声にナミが声を掛ける。
「先生に…、当たっちゃった!」
グラウンドでは紙ヒコーキを握り締め、辺りを見回す教師。
「あらー、探してるわね」
「ハハ。探してる探してる」
愉快そうに笑うサンジとナミ。
ゾロは興味なさそうに胡座をかいて欠伸をしている。
「うおっ、こっち見たぞ!」
ルフィが叫ぶとaaaはオロオロし始めた。
「えっ、えー!どうしよ!えーと、えーと!」
あっそうだ、と言い、aaaが声を一層張り上げた。

「ゾロのせいにしといて!」
aaaは人差し指をピーンと立てていた。
「なんでだよ!」
ゾロがすかさずツッコミを入れる。
「はぁい!わかりましたァ!」
目をハートにさせて、サンジがaaaに言う。

キーンコーン、カーンコーン。
チャイムが鳴る。
「…次、何かな」
「飯だ、飯ィー!」
「お昼かぁ……お弁当取りに行かなきゃ」
「よし、行こっか」
皆は立ち上がり、ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、aaaは屋上を後にした。

「お腹減ったね。ゾロは先生に怒られに行くんでしょ?」
「行くか!テメェが行きやがれ!」
「じゃあ、みんな見てたしみんなで行こっか」
「何それ、巻き添えなんてイヤよ」
「だめー!」
「おれは行かなくていいよな!」
「いや、ウソップ、紙ヒコーキ作るのに貢献したじゃん」
「うおぉぉおっ!最悪だぁあ!!」
「ニシシ!楽しそうだな!」
「クソゴムがいたらなんでも楽しくなるだろうな」
ドタドタと屋上の階段を下りる音がした。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -