旧短編 | ナノ


※ゾロ寄り


「みかん、あげる」
「えっ、ナミがみかんくれるなんて……明日わたし死んじゃうー!!」


かんをべる


「aaaは殺させねェ!」
ぎゅう、とゾロにaaaは抱きしめられた。
きゅん、と胸が高鳴った。
「ん、でも、なんでみかん……」
「いっぱいできたの。みんなにあげるわ」
「やったぞー」
ルフィが二、三個手にみかんを取って、しかし「足りない」とみかんの木からみかんを取ろうとするとナミにゴンと殴られていた。
皆、むしゃむしゃとみかんを頬張る。
「あまーい!!おいしい、ねっ」
「そうだな」
ゾロがぽんぽんと頭を撫でた。
「んナミすわぁーん!!おいしすぎてとろけちゃいそうだよー!」
飛びついたサンジをナミは避け、そのせいでサンジはマストに突っ込んだ。
「ぶべたがすっ!!」
変な声を上げたサンジ。
ばたばたと足を暴れさせマストから抜けだそうとするが、うまく抜けない。
「おい、船を壊すな」
フランキーがサンジを引き抜きながら言う。

「みかん食べると、みかん病になるって、本当かな」
みかんを食べたら指が黄色くなる、という。
「知らねー」
チョッパーがみかんをもぐもぐと食べながら言った。
「チョッパー、医者のくせに放置!?」
「顔が黄色く、黄疸になったら病気だけどなっ!」
チョッパーがみかんをまた口に放り込んだ。
「りんご病もあるよね」
「ほっぺが赤くなるやつね」
ロビンががコーヒーを飲みながら笑った。
「そう!」
aaaも笑った。
「aaaはよく夜に真っ赤に……」
「わー!!わー!!」
ゾロの言葉を遮るように、aaaは叫んだ。
「変なこと言わない!!」
下ネタだし、とゾロを指差した。
「へぇ、aaaちゃんって夜マリモと」
「サンジくーん!」
aaaはサンジの口を塞いだ。
「おい、こら何してんだ」
ぎゅう、とまたゾロに後ろから抱きしめられ、サンジの口にあった手を絡めとられた。
「テメェ!、aaaちゃんに抱き着くなぁああ!!」
サンジが叫んだ。
しかしゾロはそんなこと気にもせずに、aaaの耳元で囁いた。

「おれ以外の誰にも触るんじゃねーよ」


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