旧短編 | ナノ


※学パロ


ある日の昼休み。
「最近、頑張ってるよな」
あんたじゃなくって、マルコ先生に褒められるためだっての。


放課後の教室


担任であるバギーに呼び出されたから何かと思えば。
はぁ、と溜息を吐くと、バギーはaaaの目の前にダンボールを置いた。
いかにも重そうである。
「なんですか。これ」
「運んでくれ、図書室に」
たくさんの授業用資料が入った重いダンボールを抱え、職員室を出た。
重すぎてすぐに指の感覚がなくなった。
「うぅ…、図書室遠い…」
フラフラと歩いていると、急に手が軽くなった。
隣を見ると、マルコが軽々とダンボールを持っていた。
「大丈夫かよい。おれが運んでやる。どこに持って行くんだい」
「図書室…」
「そうか。ここまでありがとうな」
ふ、と笑ってマルコは図書室に向かって行ってしまった。
「…何あれ、少女漫画のヒーローじゃあるまいし」
ぽつりと呟いたaaaの一言は誰にも聞こえなかった。

「…先生、昼休みのあれ、ありがとうございました」
「ん?」
放課後、違うクラスの担任であるマルコは生徒が帰っていなくなった教室の壁に保健だよりを貼っていた。
「…先生として当たり前のことだよい」
マルコは親指で画鋲をぐぐっと押し込んだ。
「…先生」
「なんだよい」
「教えてください」
aaaはマルコに近付き、マルコを見据えた。
「セックスの仕方、教えて」
aaaはボタンを外し、制服を開けさせた。
「残念ながらおれは古文担当だよい」
「前に化学担当のサンジ先生、数学教えてたけど」
「……」
マルコが振り向くと同時に、aaaは制服を広げた。
あらわになる下着。
「期末、頑張ったんだよ。だから、ね?」
aaaは期末テストが良ければセックスをするという約束をマルコとしていた。
「…こんな生徒にした覚えはねぇんだけどな」
ここでか、と思いながらマルコはネクタイを緩めて、第二ボタンを外し、舌なめずりをした。

教室にある机にaaaを押し倒し、マルコはaaaの胸を弄る。
「ねぇっ、前より…よかったでしょ?」
胸の突起が赤く染まり、それを舐めるマルコはいつもより格段に色っぽい。
「あぁ、そうだなぁ」
カリ、と歯を立てられると、ひっ、とaaaの喉の奥から変な声が出た。
「私っ、いっぱ……がんば…んんっは、あ!」
マルコが下にやった手が、aaaの敏感な下の突起を捉え、摘んだ。
「せ、先生ぇ…っ!!」
快楽に追い詰められるが、しかし解放はさせてもらえないもどかしさに、aaaがマルコを呼んだ。
「名前、呼べい」
ちゅ、とマルコがaaaの唇にキスをすると、aaaはうわごとのように名前を呼び始めた。
「マルコっ、も…や、だ、あ…ッ!」
「仕方ねぇやつだよい」
マルコがaaaの中に指を挿入すると、掻き回した。
するとaaaは体を震わせ達してしまった。
「はぁ、は…っ」
荒く呼吸をするaaaは、マルコの腫れ上がった股間を視界の隅に映した。
「…マルコ、」
「おれも、堪えられねぇよい」
口端を上げて笑ったマルコを見て、太ももが濡れたような気がした。
「いくよい」
「ん…っ」
ずぶ、と挿入されたそれが、大きな存在感を示し、aaaは目を細めた。

「マルコ、大好き」
「あぁ、そうかよい」
マルコはそそくさと服を着直す。
「本当なんだから!」
「ただの勘違いだろい。近い年の男の方がよくなる」
ネクタイを締めて、マルコは教室から出ようとした。
「…心配しなくてもいいよ。私、ダンディな大人の色気がある人が好きだもん。シャンクス先生とか」
「……だったらシャンクス先生にしろ」
「しないよ!」
aaaが叫んだ。
「私、マルコのこと好きだもん。憧れるとかかっこいいとかそんなんじゃなくて、愛してるもん!愛してもらいたいからテストも頑張ってるんだもん!セックスがしたかったのだって……」
ぼろぼろと涙が溢れ出た。
「…マルコぉ」
「…約束しろい、おれだけだって」
手を差し延べたマルコ。
aaaは机からマルコへと飛びつ付いた。
「約束する!!」


〇おまけ
「早く帰るよい!」
「なんで」
「あんなに叫んどいてそれかっ!」
「あっ……ごめんなさい」
バレたら困るので急いで帰りました。


タイトルは「確かに恋だった」より

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