旧短編 | ナノ


※ぬるい変態系プレイ(かもしれない)



「ね、サンジくん。今日の夜、暇?」
午後一時、aaaちゃんからのお誘いです。


抱いたのは白い足


「んー…、うん。大丈夫」
サンジが首を縦に振ると、aaaは安心したように微笑んでキッチンを出て行った。
「…あれ?あれだけ?」
サンジは少しの間呆然としてから、作りかけの三時のおやつに再び取り掛かった。
「砂糖は少なめかな」
ぱらぱらと砂糖をふる。
ふと手が止まった。
「夜は…、何をしようかな」
ふ、と口元を歪めて、サンジは笑った。
「何いやらしい顔してるの」
急な後ろからの声にサンジは心臓が口から飛び出そうになった。
「な、ナミさん。いやらしいって…」
「変態くさい、とも言うわね」
テーブルに置いてあった飴を口に含みながらナミが言う。
「変態ですか。否定はしかねますけど」
サンジがフライパンを返すと、おやつが宙を舞った。
「変態はこの船に二人で十分よ」
「誰と誰です?」
「フランキーとブルックに決まってるじゃない」
ナミは飴で頬を膨らましながら、手を振ってキッチンを出て行った。
「……隠れ変態ならおれ含めクソマリモとゴムのヤローもだろうけど」
チョッパーは人間に興味はないとは言っていたけれど、トナカイ相手だと変態になりうるのだろうか、と少し恐ろしい考えをしながらおやつを完成させ、三時までの間に冷やしておくためにおやつを冷蔵庫に入れた。

三時が過ぎて夕方、食事を済ませ、クルーたちは別々の行動に出る。
ルフィはチョッパーとウソップで昼間のおにごっこの続きを、フランキーは新兵器の開発、ブルックは曲作り、その他諸々。
「今日は仕込みしなくていいから……、aaaちゃんはどこにいんのかな」
キッチンをきょろきょろしてもいるはずもなく、サンジはキッチンを後にしてまず女部屋に向かった。
コンコン、とノック音。
「誰ー?」
ナミの声だ。
「おれです」
声でわかるだろうと、サンジは省略して言った。
「なに、オレオレ詐欺?」
「いえ、サンジです」
「知ってるわよ。用は?」
扉越しにナミが問う。
「aaaちゃんはどこに…」
「ここだけど」
後ろからの声がした。
「あ、aaaちゃん。お風呂だったのか」
aaaの髪からぽたぽたと水が垂れていく様子がいやらしい。
「うん」
サンジが身を引くと、aaaは女部屋に入っていって、それからすぐに出て来た。
「……キッチンかな?」
「うん、そっちの方がいいよね。あ、ナミさん、ありがとう」
扉で見えないのだが、サンジは扉の向こうのナミに手を振って、aaaの肩を組み、キッチンに向かった。

「ねぇ、サンジくん。サンジくんって肌白いよね」
床に座るaaaはイスに腰を下ろしているサンジの左足に手を滑らせる。
「あ、すね毛」
「男なら誰にでもあるって。剃ってるやつはいっけど」
サンジの話を聞き入りながら、aaaはサンジの指をくわえた。
ジュルジュルと淫靡な音がキッチンに響く。
「サンジくん、おいしい」
「ふーん。aaaちゃんのがクソうめぇよ」
サンジが指をばらばらと動かすと「んんっ」と顔をしかめた。
「んな顔されっといじめたくなる」
サンジは左足をaaaの口から離し、aaaの頬に濡れた左足の指をなすりつけた。
「う、」
aaaはサンジの左足をとらえ、口に入れた。
「ハマった?」
「うーん…、そうかも」
サンジの指に舌を絡めるaaa。
「エロいよな、aaaちゃんって」
「サンジくんが言えたことじゃない気がする」
aaaはべろりとサンジの親指の腹を舐める。
「はは、確かに。変態だよ、おれは」
「……世の中変態しかいないのかもね」
「そうだね」
aaaとサンジが笑う。
「サンジくんってどこもかしこも綺麗だね」
「うん?、aaaちゃんには敵わねぇよ」
「はは…、ありがと」
右足も同じように舐める。
「服従って感じだな。興奮する。勃起してるし」
サンジが呟く一言一言に興奮しているaaaには変態という言葉が脳を支配した。
「…サンジくんってサディストだったんだね」
「あれ?知らなかった?」
「…かも」
サンジの右足の甲を強く吸い上げると鬱血痕が残った。
「私、マゾだから、合うね」
「は、そうだね。あ、小指濡れてねぇよ」
サンジはaaaの口に右足の小指を突っ込んだ。
「んっ!」
「ハァ…」
甘い溜息を吐いたサンジ。
aaaの唇の端からたらりと零れた唾液。
「好きなんだろ?、おれの足。もっと舐めてよ」
「…うん」
aaaはサンジの右足を両手で包み込み、薬指と小指を口に含んだ。



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