2.無意識のゼロセンチ

恋は盲目で、恐るべき物
アンタと出会って、それを知った
気が付いたら、アンタに恋をしていた

向けられる声と笑顔、そして仕草
それが全部オレだけの物だったらいいのに
雀荘である日見掛けた、アンタを忘れられなくて
気が付いたら、何度も足を運ぶようになっていた

おかしな話
一つの場所に、何かを求めるなんて自分が
アンタを見付けられなくて、何度落ち込んだと思う?
気が付いたら、一人じゃいられなくなっていた

知らないだろうな、アンタはオレ事なんて
言葉を交わすこともなく、目が合うこともなかったから
逢いたくて、逢いたくて…それでも、逢えなくて…
気が付いたら、激しくアンタを求めていた

いつの日か、またこの場所で出会える気がするから
もう一度アンタを見付ける事が出来ると、信じてる
ここで待てばきっと、アンタにもう一度逢える…
気が付いたら、そんな期待を持っていた

そうしたら、あの日のようにまたアンタを見付けた
止まったオレの時間が、動き出す
逢いたかった…
気が付いたら、そう声を掛けていた

アンタは、凄く驚いていたね
それは当然だけど、なんだか少し悲しかった
胸が締め付けられるって言うのは、こんな感じなんだね…
気が付いたら、涙腺が緩んでいた

何に対しても動揺なんかした事がないのに
アンタは本当に罪深い人だよ…
また逢えるとは思ってなかった、なんて言うんだから
気が付いたら、心から笑顔を作っていた

そこから、沢山アンタの事を知った
色んな話を聞きながら、オレは笑顔が止まらなくて
アンタもオレに興味を持ってくれて…
気が付いたら、今までと無く自分のことを話していた

それからは、またアンタに逢いたくて
別れ際に、次はいつ会えるかと聞いたね
嫌な顔一つしない、アンタの笑顔が嬉しくて
気が付いたら、約束を心待ちにしていた

アンタが初めて、部屋に招いてくれたとき
アンタの香りに包まれて、凄く幸せな気がした
沢山笑って、沢山喋って、沢山触れて…
気が付いたら、素直になっていた

アンタが好きだと、言葉にして
アンタも好きだと、見つめ返して
アンタを好きだと、どうしようもなくて
気が付いたら、自分が少し変わっていた

なぁ、カイジさん…愛してる
これからもずっと、オレの傍にいてよ
何処にも行ったら…ヤだからね?
気が付いたら…

アンタを縛っていた

深い深い口付けは…零距離の証

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なんか、無防備関係なくなってないか?www

確かに恋だった様よりお借りしました。
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