まぶしいのは
瞼のうらにこびりついた
金色のすなだったわ
やがてよるがおちてきて
つめたくひかる黄金が背中に浮きあがるから

つゆめいてすみれのはな
あなただけが淡ぶく
ちのいろ映ゆ
綴じられてゆり幽か
あまくただれた骸骨のあなた
蜂につままれて鳴けない
春の痕がこぼれちゃうのすき
わるめいたうららかな頸すぢ
しんでしまうのすき?
酔えない游ぐさかな
ああわたしの感性が鈍いまま綴じられる
花柄の舌をひっこぬいて
まぼろしが倦んでいる
奇妙なふたりきり
あなたはゆいいつのかわいい男
幽霊の角っこちぎってみた
またあまい夜ふけにでも
ひわとしらぬひ

色づく春いがさざめいていた
星月夜に居るはずもないわたしたちが
美しい犠牲についてかんがえている
“奇ばつな蘇り”









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